ウクライナ安全保証、西側部隊のロシア軍撃退あり得ると独首相
ベルリンで記者会見に臨むウクライナのゼレンスキー大統領(右)とメルツ独首相。15時撮影。 REUTERS/Liesa Johannssen
[ベルリン 16日 ロイター] - ドイツのメルツ首相は、米国と欧州がウクライナに提供する停戦後の安全の保証の下で、平和維持部隊がロシア軍を撃退することもあり得るとの見方を示した。まだ遠い将来の可能性だとも強調した。独公共放送ZDFのインタビューで述べた。
ベルリンで15日に行われたウクライナのゼレンスキー大統領との協議で米国が提案した安全の保証について詳細を問われたのに対し、停戦違反があれば保証国がロシア軍を撃退する必要があると述べた。
「われわれは紛争当事者間の非武装地帯の安全を確保する。具体的には、ロシアの侵入や攻撃に対しても行動するだろう。まだそこには至っていない」と述べた。
また「停戦が実現した場合にウクライナを北大西洋条約機構(NATO)領土であるかのように保護することに米国がコミットしたという事実は、注目すべき新しい立場だ」と述べた。
凍結されたロシア資産をウクライナ支援に活用する案については、欧州の合意を得られる可能性は五分五分との見方を示した。ウクライナは欧州による現在の資金援助が来年第1・四半期に底をついた後も、少なくともあと2年間は資金を必要とするため、凍結資産の活用が不可欠だと指摘した。





