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自撮り動画を見て、体の一部に「不自然な変形」を発見した男性...本当に「癌」が発見される

Gen zer does viral TikTok trend—then spots something he wasn't meant to see

2025年6月29日(日)13時05分
アリス・ギブス

早期発見なら治療効果はきわめて高い

不安に思ったフェリペは医療機関を受診。当初は連鎖球菌性咽頭炎や伝染性単核球症などの細菌感染が疑われたが、念のため組織を切り取って調べる生検を勧められた。

「救急外来では最初、連鎖球菌性咽頭炎や伝染性単核球症のような細菌感染の可能性があると言われた」とフェリペは言う。「炎症の原因を調べるために、すぐに生検を勧められた」

検査の結果は予想もしていなかったものだった。フェリペはがんの一種であるホジキンリンパ腫と診断されたのだ。

ヒューストン・メソジスト病院(テキサス州)の血液内科部長で、ワイル・コーネル医科大学院の教授でもあるシッダールタ・ガングリーは本誌に対して、「リンパ腫はリンパ腺のがんで、リンパ腺に特徴的な細胞がみられる場合にホジキンリンパ腫に分類される」と説明し、さらにこう続けた。「比較的珍しいがんで、アメリカでは年間の罹患数が8000~8500件にとどまっている」

幸いにも、ホジキンリンパ腫は早期に発見されれば非常に治療しやすい病気だという。「初期段階で見つけることができれば、若い患者の場合は治癒率が95~98%にも達する」とガングリーは述べた。

フェリペは自分が医療機関を受診するきっかけになった動画をTikTokに投稿しており、動画の再生回数は現在までに72万2000回を超えている。

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