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ファスティング

ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるのか?...「断続的ファスティング」が進化させる「脳」と「意志」

2025年6月10日(火)08時35分
デイヴ・アスプリー(起業家、投資家、「ブレットプルーフ」創設者)

扁桃体はまた、体が十分な、いや僕の場合は十分すぎるほどの量の食べ物を摂るよう促そうと、空腹感を恐ろしいまでに急上昇させることもある。

扁桃体は古代の祖先にとってはその働きが生死を左右したし、現代でもなおきわめて重要な役割を果たしている。しかし、必要ではあるかもしれないが、扁桃体は得体の知れない破壊的な恐怖の源にもなりえる。

怖いと思っていること──就職面接を受ける、悪い関係を断ち切る、人前で話す、何度か食事を抜く──を実行すれば死んでしまいかねないと警告する、頭の中のあの声を呼び覚ますのだ。


 

断続的ファスティングは扁桃体や爬虫類脳を正しく機能させるので、あなたはより豊かな人間、より豊かな自分になって、恐怖という荷物を軽くすることができる。

始めて1日か2日は落ち着かないかもしれない。だが、やがて解放感を覚えるだろう。ファスティングはまったく難しくない。しなければならないのは、食べ物やファスティングに関する間違った思い込みの数々に異論を唱えることだけだ。
  
もし1回、あるいは2回、3回と食事を抜くのが簡単だとしたら?

もしどのスタイルのファスティングにも等しく効果があるとしたら?

もし食べることとファスティングを両立することが可能で、その結果ファスティングの効果をアップさせることができるとしたら?

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