脳内スイッチを入れる「ドーパミン習慣」とは?...「朝の1杯」と「心地よい運動」の使い方
また、継続するうちに報酬系が書き換えられ、ドーパミン受容体がさらに作用するようにもなります(※2)。
私は、ランニングが大好きです。目標に向かってひたむきに進む私の性分に合っていると思います。でもあなたにはしっくりこないかもしれません。
水泳、サイクリング、ヨガ、テニス、あるいはサウナなど、運動の種類は関係ありません。心臓がドキドキするくらいカラダを動かすものであれば何であれ、ドーパミンとエンドルフィン(これも快楽ホルモン)の分泌が促され、不安を抑えるGABAをサポートします。
そもそも運動するモチベーションを上げることがどれほど難しいかは、よくわかります。まだ運動をする習慣ができていないなら、なおさらです。少しずつ始めて、徐々に運動量を増やしていきましょう。
もしウォーキングやランニングに取り組むなら、途中で止まってしまっても大丈夫。あまりムリしないでください。
副腎に過度なプレッシャーがかかるほど強度の高い運動をやりすぎると、コルチゾールを過剰分泌させてしまう可能性があります。それは絶対に避けたいところです。
運動のあとは、悲惨な気分やヘトヘトになるのではなく気分爽快になるべきなので、過度なトレーニングは避けましょう。また、運動日の間に休息日もきちんと設けてください。
それでもどうしてもカラダを動かす気になれないなら、ヴィム・ホフ呼吸法(下図)を1週間続けてみてください。横になった状態で、心臓血管の健康度をアップできます。
【参考文献】
(※1)Maya Dusenbery, How Exercise Affects 2 Important 'Happy' Chemicals in Your Brain,LIVESTRONG.COM
(※2)Kelly McGonigal, Five Surprising Ways Exercise Changes Your Brain,Mind & Body,January 6, 2020
ダヴィニア・テイラー(Davinia Taylor)
サプリメント会社ウィルパウダーズ創設者。起業家、バイオハックのパイオニア、減量のエキスパート、4人の母親であり、人気テレビドラマの俳優としてキャリアをスタート。「90年代の悪名高きパーティガール」として知られたが、バイオハックにより人生を大転換。生活習慣をハックすることでカラダにどのような影響が起こるかを熱心に調べ、最適な健康状態を手に入れ、20キロ近く体重を落とした。これまで調べてわかったことや学んだことは、イベントやインスタグラム(@daviniataylor)でシェアしている。
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ダヴィニア・テイラー[著]
松丸さとみ[訳]松村圭子[監]
CEメディアハウス[刊]
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