生活の質が劇的にアップする。がんサバイバーにおすすめのモーニングメソッドとは
2.アファメーション
アファメーションとは、肯定的な自己宣言のこと。簡単に言うと、自分の願望や夢を声に出して唱えることで、潜在意識にそのイメージを植え付け、人生で望んでいることや好ましい変化を起こす方法だ。
例えば「仕事で成功したい」、「お金持ちになりたい」、「人間関係を良くしたい」、「有名になりたい」など、いろいろな夢や願望を実現するために用いられている。
このアファメーションは、体と心の健康維持や病気の治癒にも応用ができるので、特にがん患者さんの場合は、「がんが治ること」、「健康を取り戻すこと」、「元気に楽しく過ごせること」といった願望を実現するために、アファメーションを使うことをおすすめしたい。
例えば以下のような文章を、繰り返し声に出してみて欲しい。
「私はあらゆる面でますます良くなっている」
「治療はきっとうまくいく」
「がんは私の体からどんどん消えつつある」
「生きていることはすばらしい」
「私はなんて幸せなんだろう」
「5年後や10年後はもっともっと幸せになる」
一見、非科学的に聞こえるかもしれないが、自己暗示によって病気が治癒した例も報告されているので、試してみる価値はあるだろう。
3.イメージング
イメージングとは、想像力を使って、具体的な行動や結果を心のなかでイメージすることで、前向きな結果を出すための方法だ。達成したい目的や手に入れたいもの、あるいは、なりたい自分を心のなかに強く思い描くことだ。
脳には、入ってくる情報をふるい分けて、意識を向ける優先順位を決定する、脳幹網様体賦活系(RAS)という情報処理システムがある。
「望まないこと」を考えると、このRASが望まないことに注意を向けるために、それが現実になってしまうことがある。逆に、「望むこと」を考えると、このRASが「望むこと」が現実になるまで全力で探し続ける。だから、いつか必ず現実になると信じて、心から望む将来の自分の姿や生活をイメージして欲しい。
例えば、「治療がうまくいって、がんが治った自分」、「がんを克服して、家族と楽しく暮らしている自分」、「仕事をバリバリこなしている自分」、「旅行している自分」、「第二の人生を趣味に生きている自分」を常にイメージして欲しい。