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がんになっても諦めない。がんサバイバーが自分らしく生きていくためのセルフケアとは

2025年6月10日(火)11時00分
佐藤典宏(帝京大学福岡医療技術学部教授)
主治医の診断を受ける患者

主治医との信頼関係が最も重要(画像はイメージです)shutterstock/New Africa

<日本では、今や「2人に1人ががんになる時代」と言われており年間100万人以上が新たにがんと診断されている。がんと診断された本人、あるいはがん患者の家族が治療やその後の生活において取り入れたいセルフケアが注目されている>

本記事では、がんサバイバーが自分らしく生きていくためのセルフケアについて考えたい。『がん専門医が伝えたい がん患者が自分らしく生きるためのセルフケア大全』(CEメディアハウス)を参考に見ていこう。本記事は3回連載で解説する。

がん患者の心のケア

がんが早期に見つかり、幸運にも治療によって完治できる方がいる一方、進行がんで長期に渡って治療を続けている人、辛い治療を受けたにもかかわらずがんが再発してしまう人もいる。

そして、多くのがん患者は、心のなかにいろいろな疑問、悩み、苦しみ、葛藤、不安を抱えている。

「どうして自分ががんになってしまったのか」
「病院はどうやって選べば良いのか」
「今の主治医とうまくやっていけるのか」
「家族や周りの人にどう伝えるべきか」
「仕事はやめるべきか」
「治療(抗がん剤)はいつまで続くのか」
「抗がん剤の副作用とどう付き合ったら良いのか」
「がんが再発したら死んでしまうのか」
「何か自分でできることはあるのか」
「あとどのくらい生きられるのか」
「残された時間を有意義に過ごすにはどうしたら良いのか」
先が見えず、ふさぎ込み、重苦しい気持ちのまま毎日を過ごす人もいるだろう。

多くのがんサバイバーやご家族が、医療に関することだけでなく、精神的な問題、日常生活のこと、社会との関わりなどについてさまざまな悩みを抱え、その解決の糸口さえ見つけられずに途方に暮れているのだ。

ネットで検索すればある程度の情報が得られるが、それがあなたにとって最適解かどうかはわからない。なぜなら、まさに「多様性」という言葉が当てはまるが、患者ひとりひとりの病状や考え方、社会的背景はまったく異なるため、答えはひとつではないのだ。

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