最新記事
運動

「ホットヨガ」は本当に健康的なのか?...医師らが語る「効果」と「危険性」

Experts Warn Against Hugely Popular Yoga Trend

2025年5月31日(土)08時00分
ルーシー・ノタラントニオ

また、認定ヨガインストラクターのアヌーシュカ・シェン氏も「暖房の効いた空間でヨガをするメリットは、ほとんどありません」と述べる。

高温環境下での運動は、心臓や腎臓への負担となるとセタレ医師は強調する。特に慢性腎疾患(CKD)や糖尿病などの持病のある人は、ホットヨガを行なう前に医師に相談すべきであるという。また、妊婦も避けるべきとされている。


 

そして、特に健康に問題がない場合であっても、以下のような症状が現れる場合は注意が必要だという。


• めまい
• 動悸
• 胸の痛み
• 極度の疲労感

上記の症状は、高温環境下で心血管系を酷使し、心臓に過剰な負担がかかっているサインであるとセタレ医師は述べる。

心臓の健康への長期的な影響を完全に理解するためには、さらなる研究が必要であるとした上で、高温でトレーニングを繰り返し行うことは、慢性的な心血管系の負担につながるおそれがあるという。

Statistaの調査によると、ヨガの人気は非常に高まっており、2014年から900万人近くヨガ人口は増加している。2023年までに、アメリカでは3400万人以上がヨガを実践するようになったという。

自分自身に挑むことは良いことではあるが、運動レベルを引き上げるために部屋を暑くすることは、有害となる可能性があることをセタレ医師は強調する。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

主要行の決算に注目、政府閉鎖でデータ不足の中=今週

ワールド

中国、レアアース規制報復巡り米を「偽善的」と非難 

ワールド

カタール政府職員が自動車事故で死亡、エジプトで=大

ワールド

米高裁、シカゴでの州兵配備認めず 地裁の一時差し止
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国EVと未来戦争
特集:中国EVと未来戦争
2025年10月14日号(10/ 7発売)

バッテリーやセンサーなど電気自動車の技術で今や世界をリードする中国が、戦争でもアメリカに勝つ日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決」が話題に 「上品さはお金で買えない」とネット冷ややか
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリカを「一人負け」の道に導く...中国は大笑い
  • 4
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 7
    連立離脱の公明党が高市自民党に感じた「かつてない…
  • 8
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 9
    【クイズ】ノーベル賞を「最年少で」受賞したのは誰?
  • 10
    史上最大級の航空ミステリー、太平洋上で消息を絶っ…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレクトとは何か? 多い地域はどこか?
  • 3
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 4
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 5
    赤ちゃんの「耳」に不思議な特徴...写真をSNS投稿す…
  • 6
    祖母の遺産は「2000体のアレ」だった...強迫的なコレ…
  • 7
    ロシア「影の船団」が動く──拿捕されたタンカーが示…
  • 8
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 9
    ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ…
  • 10
    トイレ練習中の2歳の娘が「被疑者」に...検察官の女…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 4
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 8
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 9
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中