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「ウェディングドレスも豪華なケーキもナシ...」プロがたどり着いた「理想の結婚式」とは

Wedding Expert Gets Engaged - Shares One Thing She Would Never Do

2025年5月26日(月)16時30分
マリア・モラヴァ
元編集者が語る「結婚式で本当に大切なこと...」58万回再生された「逆張り」の選択とは(写真はイメージです) Sandy Millar-Unsplash

元編集者が語る「結婚式で本当に大切なこと...」58万回再生された「逆張り」の選択とは(写真はイメージです) Sandy Millar-Unsplash

<ウェディング専門編集者として数々の挙式を見てきたサラ・シュライバーが、自分の結婚式で選んだのは、常識を覆すスタイル。目的は「人とのつながり」と「本当に意味のある時間」だった>

結婚することになったサラ・シュライバーは、ほぼすべてを、普通の結婚式とは違う形で行なった──それは意図的な選択だった。

シュライバーは、ある有名出版社のウェディング担当の編集者として、長年の間に数千件の本物の結婚式に出席し、レビューを行なってきた。だが、いざ自分が結婚することになった時には、選択肢の多さに圧倒されることはなく、編集者としての経験があったおかげで、自分にとって最優先にすべきことを明確にできたという。TikTokで拡散された動画の中で、彼女はこだわりにあふれた結婚式の選択を視聴者に明かし、58万7000回以上の視聴回数を獲得した。

現在30歳のシュライバーは本誌に対し、既存の決まりごとに縛られずに結婚式の計画を立てた過程や、自身の決断によって結婚式を、まさに夢見た通りのものにできたことについて語った。

シュライバーによると、編集者時代にウェディングの世界に「完全に浸りきる」レベルに達していたことで、あるポイントが非常に明確になったという。「最高の結婚式、私が今でも覚えているような式は、明確な意図をもって計画され、人との交流や、結婚するカップルの愛の物語が中心に据えられ、式の構成も一般的な結婚式とは違い、ゆとりがあった」とシュライバーは語る。

「どれだけお金をかけるか、という問題ではないことを悟った。大事なのは、(中略)当人たちにとって意味がある形でお祝いをすることだ」

シュライバーと、夫のザック・ヴァン・ウィンガーデンは、招待客を35人に厳選し、歴史あるヴィクトリア様式の邸宅で4日間にわたり繰り広げられた結婚のお祝いに、カップルと共に滞在してもらうことにした。招待する人数を絞り込んだことで、すべての出席者の宿泊費を新郎新婦の負担とすることができた。これは、2人にとって縁の深い出席者たちの出費を減らすための意図的な選択だった。

「私たちは急遽、4日間フルで会場を借りるための8000ドルという費用、さらには招待客の宿泊費を全額こちらで負担するオプションについて検討することにした。ピークシーズンとなるメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日、5月の最終月曜日)の週末に催される私たちの結婚式に出席する招待客たちが、数百ドル単位で費用を節約できるオプションだ」

この決断が「その他の決断への道を開いた」とシュライバーは語る。招待客の数を絞り込むことで、予算の削減が可能になり、より意味のある交流が生まれ、あらゆる「ルール」を破る余地ができたという。

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