最新記事
ネットで話題

「ウェディングドレスも豪華なケーキもナシ...」プロがたどり着いた「理想の結婚式」とは

Wedding Expert Gets Engaged - Shares One Thing She Would Never Do

2025年5月26日(月)16時30分
マリア・モラヴァ

思い出いっぱいの昼間の結婚式

(米国で一般的な)夜の披露宴とダンスパーティーの代わりに、2人は昼下がりに結婚式を行うこととし、芝生で楽しむ屋外ゲームやレコードプレーヤー、アコースティックギターの生演奏などの趣向を用意した。

昼食会形式の結婚式を開催するという決断について、シュライバーはこう説明する。「私はずっと以前から歴史好きなのだが、歴史上の大部分の期間、結婚式は昼間に行うのが普通だった」

また、伝統的なウェディングケーキの代わりに、バニラアイスクリームを添えたブルーベリーパイを出すことにした。これは、シュライバーと母親が、家族に代々受け継がれてきたレシピに従い、招待客が到着した日の午前中に作ったものだ。そのため、招待客は会場に足を踏み入れると、暖かいパイの香りに迎えられた。

ゴミを減らし、いつまでも心に残る記憶を作りだすために、シュライバーは、切花ではなく鉢植えの花を選んだ。招待状一式についても、多目的に使えるものを作成した。「ドレスも、もともとはウェディングドレスではなかったものを500ドルで買って、今も普通に着ている」と彼女は言う。招待客は、封筒ではなく手縫いのポーチを受け取った。これは、「(結婚式関連のアイテムを作成する業者である)ジ・アイデア・エンポリウムのキャリー・ロウが作成したもので、式の後も、小物入れとしてペンやメイク道具をしまっておくことができる」

さらに2人は、披露宴のメニューの裏に、前述のパイのレシピを印刷し、招待客が家でもこのパイを再現して、「即座に私たちの結婚式が開催された週末に戻る」ことができるようにした。

ただしシュライバーは、結婚式では新郎新婦が望むことは何をしてもいいという、一般的な考え方には賛成していないと言う。「そうした考え方は、やりすぎになったり、新郎新婦や家族、招待客のためにならない選択につながることが多いように思う」というのだ。そうではなく、カップルは「自分たちと招待客が必要としていること」にフォーカスするのが良いと、シュライバーは考えている。

「(新郎新婦が)お互いと、彼ら(招待客)のことを最優先で考えれば、すべてを適切な根拠をもって選ぶことができた、という達成感と共に結婚式を終えられるはずだ」とシュライバーは語る。

招待客や、夫となる人との関係をサポートするという狙いを持って選択をしたとしながらも、自身のような小規模な結婚式でも、かなりの費用がかかることや、すべての人にぴったりくる万能の選択肢は存在しない点をシュライバーは強調した。

「2人だけの挙式のような、小規模で静かな結婚式であっても、それは特別なものだ。(自分が挙げたような)タイプの結婚式や、より大規模な式と同じように」と彼女は語る。「結婚式の姿は1つ1つ違うかもしれないが、どれも、結婚という結果につながることは同じだ。本当に目指す目標は、結婚式ではなく結婚生活であるべきだ」

(翻訳:ガリレオ)

ニューズウィーク日本版 台湾有事 そのとき世界は、日本は
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年8月26日号(8月19日発売)は「台湾有事 そのとき世界は、日本は」特集。中国の圧力とアメリカの「変心」に強まる台湾の危機感。東アジア最大のリスクを考える

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ヤゲオ、芝浦電子へのTOB価格を7130円に再引き

ワールド

北朝鮮、韓国が軍事境界線付近で警告射撃を行ったと批

ワールド

インテル、米政府による10%株式取得に合意=トラン

ワールド

焦点:中国、社会保険料の回避が違法に 雇用と中小企
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
2025年8月26日号(8/19発売)

中国の圧力とアメリカの「変心」に危機感。東アジア最大のリスクを考える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 2
    「このクマ、絶対爆笑してる」水槽の前に立つ女の子、ホッキョクグマが取った「まさかの行動」にSNS大爆笑
  • 3
    3本足の「親友」を優しく見守る姿が泣ける!ラブラドール2匹の深い絆
  • 4
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 5
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 6
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 7
    一体なぜ? 66年前に死んだ「兄の遺体」が南極大陸で…
  • 8
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 9
    海上ヴィラで撮影中、スマホが夜の海に落下...女性が…
  • 10
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 1
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 2
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 3
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人」だった...母親によるビフォーアフター画像にSNS驚愕
  • 4
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 5
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 6
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 7
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 8
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 9
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大…
  • 10
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中