最新記事

ヘルス

「米化」でブレイク オートミールにハマった人たちに起きた変化とは

2021年11月28日(日)13時50分
阿古真理(作家・生活史研究家 ) *東洋経済オンラインからの転載

46歳の出版社勤務、Kさんの中学1年生の娘さんは、Tiktokでオートミールダイエットの情報を知った。自分でも試してみよう、と本人が作ってみたコンソメ味のドリアは失敗。そこでKさんがおやつにグラノーラを食べさせる際、オートミールでかさ増しするようにしているという。

「去年、娘は中学受験で運動をしなくなったことに加え、コロナで出かけづらくなった。思春期の影響もあると思いますが、体が丸くなったことを気にしていたんです」とKさん。

成長期の娘にダイエットをさせるのは、拒食症にならないか、とKさんが心配しているからだ。本人が米のご飯をあまり好きでないこともあり食事の際にときどきご飯を抜くこと、しょっちゅう体重計に乗っていること、吐いている姿も見かけたことなどが、その理由である。周囲のママ友の間でも、子どもがコロナ禍で太ったという声が多く、食べる量自体は減らさずに済むオートミールダイエットが評判になっているという。

朝、米の代わりにオートミールを食べると......

自身がオートミールダイエットを実施中、というのは、IT企業に勤める44歳の牛山マーティンさん。父がドイツ人だが、長野県で和食中心の生活をして育った。在宅勤務になり、1人の昼食にラーメンなどを選ぶことが多くなったせいか、以前よりかなり太ってしまった。糖質制限ダイエットも考えたが、「肉中心の食生活は続けるのが難しい」と、社内で評判だったオートミールの米化で朝食を摂る生活を始めた。

牛山さんの作り方は次の通り。オートミール30グラムを茶碗に入れ、水50ミリリットルを回しかけ、電子レンジを500ワットに設定して50秒間加熱すると、「全体がつながった状態で固まったご飯みたい」になる。その上に目玉焼き、ゆでシラスをかけ、醤油を回しかけてご飯感覚で食べる。

「こんなにダイエットがうまくいったのは初めて」という牛山さんは、昼食はおでんだけにし、ジムで筋トレをするなどの方法と合わせ、3カ月で11キロの減量に成功している。「今までは、めちゃくちゃ歩いたり、昼ご飯を抜いたりしたことがありますが、リバウンドもしました。今回は食べる量が減らず満足感もあるので、サステイナブルだと周りにも勧めています」と話す。

そして3つ目の要因は、ダイエットにとどまらない健康効果への期待だ。オートミールを朝食に取り入れた結果、健康的な食生活になったと実感しているのは、夫婦共働きの会社員で33歳の畑野瞳さん。1歳10か月の娘がいることもあり、これまで朝食の準備は大変だった。

そこで、ローカロリーで糖質が抑えられる米化が評判になっていたオートミールを、2~3カ月前に朝食に取り入れた。米化し、キムチ、目玉焼き、納豆をのせて食べる。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ECB、2月理事会でインフレ下振れ予想 金融政策は

ビジネス

ECB、政策「会合ごとに判断」 中東緊迫化でも既定

ワールド

欧州各国、安全確保やキプロス保護へ海軍派遣 イラン

ビジネス

米1月輸入物価、0.2%上昇 エネルギー安を資本財
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 2
    「え、履いてない?」モルディブ行きの飛行機で撮影された、パイロットの「まさかの姿」にSNS爆笑
  • 3
    「ハリポタ俳優で終わりたくない」...ハリー・メリングが新作『ピリオン』で見せた「別人級」の変身
  • 4
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 5
    「イランはどこ?」2000人のアメリカ人が指差した場…
  • 6
    対イラン攻撃に巻き込まれ、湾岸諸国が存立危機
  • 7
    「巨大な水柱に飲み込まれる...」米海軍がインド洋で…
  • 8
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「旅客数が多い空港」ランキン…
  • 10
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 9
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 10
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中