最新記事
映画

マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』舞台裏

It’s All About Chemistry

2025年11月17日(月)17時40分
マイケル・J・フォックス、ネル・フォーテンベリー(TVプロデューサー)
1985年から55年にタイムトリップした高校生マーティ(右)は、若き日の母ロレイン(左)に遭遇。あるアクシデントをきっかけに母に猛アタックされ、困った事態に COURTESY OF UNIVERSAL STUDIOS LICENSING LLC

1985年から55年にタイムトリップした高校生マーティ(右)は、若き日の母ロレイン(左)に遭遇。あるアクシデントをきっかけに母に猛アタックされ、困った事態に COURTESY OF UNIVERSAL STUDIOS LICENSING LLC

<マイケル・J・フォックスが新著で語る、大ヒット映画の共演者リー・トンプソンとの間に感じた「ケミストリー」>


▼目次
若き日の母にドキドキ
監督にセリフを提案して
笑いのためなら体を張る

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が1985年の興行収入トップを記録すると、マイケル・J・フォックスはテレビのコメディー番組『ファミリータイズ』の出演者からハリウッドスターに飛躍。その後5年間に3部作の主役を演じ、不動の人気を確立した。

それから40年、フォックスは新著『フューチャー・ボーイ(Future Boy』(未邦訳)で当時の撮影秘話を明かしている。その一部を本誌で独占掲載する。共演者リー・トンプソンとの相性は当初は冷ややかだったが、やがて生涯続く強い友情へと昇華した。以下、撮影初日の様子が書かれた部分を抜粋で紹介。

newsweekjp20251113110656.jpg

関係者に取材し1985年当時を回想した『フューチャー・ボーイ』 COURTESY OF FLATIRON BOOKS(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

◇ ◇ ◇


私を見つめる瞳は夢見心地でセクシーで、好奇心たっぷりに私を誘っていた。そう、リー・トンプソンの瞳はとびきりのベッドルーム・アイズ(誘惑のまなざし)だった。

薄暗い寝室で、その瞳が迫ってくるのを感じた。彼女の手が近づき、置き所を探る。彼女のささやく声は、魅惑的な音楽のようだった。

マーティ(フォックス)は車にはねられた後、この寝室で目を覚ました。介抱するのは妙に親近感のある少女。少なくとも設定上は、気まずいシチュエーションだった。

しかし、「魔法」が筋書きを超えた。全てが自然に感じられた。リーと私は演劇用語で言う「ケミストリー(相性)」が最高だった。

全く予想外の展開だ。現にリーは後になって、私にあまり期待していなかったことを認めている。

私は彼女が仕事でもプライベートでも付き合いのあった主演俳優の代役として、作品に途中参加した。共演者が撮影開始の数週間後になぜか突然解雇され、代わりに来たのはコメディー俳優──彼女にはそう見えていた。

だが、瞳は嘘をつかない。何か特別なことが起きていた。

撮影が進むと、仕事という感覚はなくなった。素晴らしい台本のおかげで、セリフが自然に流れ出た。

若き日の母にドキドキ

(薄暗い夜の寝室)

──マーティはベッドに横たわり、ドアからの間接光に照らされている。女性の手が額のあざに湿布を当てる。マーティは声を上げ、体を動かす。

マーティ ママ?

女性 ここにいるわ。

Excerpted by permission of Flatiron Books from FUTURE BOY. Copyright © 2025 Michael J. Fox and Nelle Fortenberry.

◇ ◇ ◇

記事の続きはメディアプラットフォーム「note」のニューズウィーク日本版公式アカウントで公開しています。

【note限定公開記事】マイケル・J・フォックス、新著で語る40周年『バック・トゥ・ザ・フューチャー』秘話


ニューズウィーク日本版「note」公式アカウント開設のお知らせ

公式サイトで日々公開している無料記事とは異なり、noteでは定期購読会員向けにより選び抜いた国際記事を安定して、継続的に届けていく仕組みを整えています。翻訳記事についても、速報性よりも「読んで深く理解できること」に重きを置いたラインナップを選定。一人でも多くの方に、時間をかけて読む価値のある国際情報を、信頼できる形でお届けしたいと考えています。

ニューズウィーク日本版 ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年2月24号(2月17日発売)は「ウクライナ戦争4年 苦境のロシア」特集。帰還兵の暴力、止まらないインフレ。国民は疲弊し、プーチンの足元も揺らぐ

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ米大統領、代替関税率を10%から15%に引

ビジネス

エヌビディアやソフト大手の決算、AI相場の次の試金

ワールド

焦点:「氷雪経済」の成功例追え、中国がサービス投資

ワールド

焦点:米中間選挙へ、民主党がキリスト教保守層にもア
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 2
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官が掲げる「新しいスパイの戦い方」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 5
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 6
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 7
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 8
    「窓の外を見てください」パイロットも思わず呼びか…
  • 9
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 10
    揺れるシベリア...戦費の穴埋めは国民に? ロシア中…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワートレーニング」が失速する理由
  • 4
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 5
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 6
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 7
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 8
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 9
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 10
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中