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【独占】高橋一生が「台湾有事」題材のドラマ『零日攻撃』への出演を決めた理由...「日本では作り得ない作品」

THE REALITY OF FICTION

2025年8月22日(金)18時29分
折田千鶴子(映画ライター)

──以前、イタリア語やフランス語を使う作品でも、さほど苦労しなかったと言っていた。

ただ今回(の台湾華語)は、自分の耳には同じ音に聞こえるのに、何度発音しても「違う」と言われる音があり、それに関しては、少し難しかったですね。

日本語にはない舌の使い方をするので、日本人の舌にはそのための筋肉がないのではと思ったほどです。そういう意味では、フランス語の舌の使い方に近かったかな。


でも台湾華語の先生が、厳しく、とても細かく教えてくれた上、現場でもみんなが「今の、すごくいい」などと指摘してくれたため、母国語以外のせりふをしゃべるという強迫観念はなかった。自分にとっては、関西弁を練習した時よりずっと楽だったように感じました。

──語学が得意という以上に、新しい言語を比較的、苦労なく習得できる人種がいると感じるが。

確かに自分でも、自分がそういう人種だと感じることはあるかもしれません。苦痛を覚えたことはなく、むしろ楽しいです。

いくつかの言語を習ってきて面白いと思ったのが、教えてくれた先生の雰囲気や性格的なものが、そのまま移植されること。以前も、まさに頼れる上司という感じのイタリア人プロデューサーが、日本語を話すとまるで関西のオバチャンのようになる、という女性がいました。

また、僕のフランスの友人は筋肉隆々で普段は寡黙なクールガイなんですが、日本語を話すと急にかわいくなる。それぞれ習った人の性格まで移植されることが多い気がします。だから僕も多分、台湾華語を話す時は厳しい人格に見えるかもしれないです。

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