韓国人は「極端」で「強烈」?...韓流エンタメ旋風の理由はここにあり、世界中で検索される「45.6」の意味とは?

WHY IS “SQUID GAME” SO POPULAR?

2025年7月9日(水)17時28分
ジョーダン・ホフマン(映画評論家)

ニューヨーク「イカゲーム:ザ・エクスペリエンス」

ドラマの中のさまざまな場面を実体験できるイベントが大人気(ニューヨーク) ROY ROCHLIN/GETTY IMAGES FOR NETFLIX

『イカゲーム』の登場人物は、抽象的で莫大な数字に翻弄されることが多いのだが、先述の累計視聴時間を年に換算すれば、約40万9200年となる。新シーズンの配信で、この数字はさらに跳ね上がるはずだ。

【関連記事】『イカゲーム』の次はコレ...「デスゲーム」好き必見の映画・ドラマ 10選

番組のヒットを、このような基準で判断するのは少し奇妙に思えるかもしれないが、見たことのある人は分かるだろう。『イカゲーム』は計算の物語なのだ。


難題に成功する確率を見極め、借金に追われながら常に一歩先を読み、返済するにはどこまで人間性を失えばいいのかを合理的に判断するというストーリーだ。

この作品の大ヒットぶりを示すものが、もう1つある。検索エンジンに「45.6」と入力すると、予測変換で「45.6 billion won to USD(456億ウォンをドルに換算すると)」と表示される。この数字は「イカゲーム」の優勝賞金。それだけ大勢の人がこの数字を検索したという証拠だ。

今さらだが、ざっとあらすじを紹介しておこう。舞台は現代の韓国。登場人物はさまざまな理由から深刻な金銭問題を抱えている。

主人公のソン・ギフン(イ・ジョンジェ)は、ギャンブル依存症。娘の誕生日を忘れるような駄目な父親で、必死に働く母親からくすねたカネを競馬につぎ込み、すってしまうような駄目な息子でもある。

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