MEGUMIが私財を投じて国際イベントを主催した訳...「震えるほど払った」

A Spotlight on Japanese Film

2025年5月16日(金)12時40分
小暮聡子(本誌記者)

──世界に進出されている同業者、例えばMEGUMIさんも出演した『全裸監督』の山田孝之さんや、プロデュース作『忍びの家』が海外で大ヒットした賀来賢人さんらと、そうした話をすることも?

一緒の現場になったりすると、「自分はこういう形でお金を集めて」「監督をピックアップしてこう売り込んでます」などお互いに情報交換をしています。俳優同士だとみんなちょっとシャイで、距離があることが多いですけど、最近は共通言語ができた気がします。一つのものに向かって走っているワクワク感みたいなものを、孝之君もそうだし、賢人さんにもすごく感じていて、自分もいつもパワーをもらっています。


──特に近年、韓国は映画やドラマなどの作品で自国文化を発信し、ソフトパワーにつなげていると思うが、日本にもそうしたことは可能か。

可能だと思います。私自身、いま制作中の新作映画『FUJIKO』では1970〜80年代の静岡が舞台なんですが、日本の食事や四季を強く意識して描いています。春の桜、新緑、季節ごとに表情を変える田舎の風景。そうした四季の移ろいはどの国にもあるものではなく、日本ならではの特別な魅力だと感じています。ファッションや音楽、小道具一つ一つに意味があり、それこそが文化の集積なのだと思います。

さらに、どこの国の人でも抱える悩みって、案外共通しているもの。そういった普遍的なテーマを描きつつ、日本らしさをしっかりと海外に届けていきたいと思っています。

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