メーガン妃の「現代的子育て」が注目される理由...「伝統とは決別」
Bye Tradition—Meghan Markle's Ritual for Kids Is Perfect 'Modern' Parenting
5月2日、イギリス訪問時に家族全員への警護を求めた訴訟でヘンリー王子が敗訴。ヘンリー王子は警護なしには、自身と家族の安全が確保できないと公言していた。
ヘンリー王子は2023年に刊行した回顧録『スペア(Spare)』の中で、自身の幼少期について「感情表現を抑えた家庭環境」にあったことを率直に記しており、父チャールズ国王からの愛情表現の乏しさや、公の場での悲しみへの対処についても触れている。
メーガン妃もまた、両親の離婚という環境の中で育ち、異なる価値観の狭間で自身のアイデンティティを模索した経験を持つ。
こうした2人の個人的な成育の背景が、子育て観に影響を与えているとみられる。重視しているのは、感情表現、日々の対話、そして持続的なつながりである、と。より意識的かつ内省的な育児への転換を示唆している。
「育児とは演出でなく『存在』である」──専門家が語る意義
英国カウンセリング・心理療法協会(British Association of Counselling & Psychotherapy)のコンサルタントであり、心理療法士であるダレン・バナースェ( Daren Banarsë )氏は、メーガン妃のこの行動には複数の意味があると本誌に語る。
「日常の記録をプライベートな形で残す儀式となり、親にとっても貴重な習慣になります。子供にとっては、写真では残せない『幼い頃の自分』の一端を知る手がかりになるのです」
また、この習慣が意義深いのは、それが特別な成果や記念日だけにフォーカスするのではなく、日々の何気ない家族の瞬間をすくい上げている点にあるとバナースェ氏は指摘する。