最新記事
お笑い

「テレビから消えた芸人」ウーマン村本がパックンに語った「NYでの芸人生活」...政治ネタで「めっちゃウケた」?

Daisuke Muramoto

2024年9月19日(木)15時55分
大橋希(本誌記者)

パックン 教える文化と見習う文化の違いですよ。日本では芸を見て盗むって言うじゃないですか。この道20年でやっと一人前みたいなことを言うけど、「いやいや、ちょっと指導すれば半年でできる技でしょう」と。日本のお客さんとアメリカのお客さんのウケ方の違いは何ですか。

村本 アメリカのお客さんの「フウーッ⤴」て盛り上げるやつ? みんな楽しみ方を知ってるなと思う。日本人はやっぱりおとなしいのか、みんな最初は教習所の違反者講習みたいなの。


パックン アメリカでは拍手も笑いもヒューヒューもある。引くときのリアクションも口に出してくれて、それも笑いが生まれる瞬間じゃない?

そういえば映画では、コロナ禍でライブが次々中止になって泣いているシーンがあった。アメリカでは、不安で押しつぶされそうになって思わず泣いてしまったりは?

村本 ありましたよ、うん。だって滑ることばっかりだし、言葉も分かんないし、悔しくて電話しようと思っても日本は真夜中だし。そんなことが続くと、急に涙があふれてくることもありますよ。でもネタがウケたときはほんっとにうれしいから、全部チャラになる。1人でマンハッタンの夜中に「ウケたぞー!」って。

一番悔しかったのは、オープンマイクで俺の後に出たコメディアンに、しゃべり方をまねされたこと。でもその日は俺のほうがウケていて、こいつは英語しゃべれるのにしゃべれない奴より滑ってるよ?って思った。だって、乙武(洋匡)さんにマラソンで負けるようなものでしょ。

パックン 僕は笑いませんよ。

村本 そんなとき、俺はもともと自分が持っていない言葉で挑戦して、この悔しさを笑いで取り返すっていう気持ちになる。

パックン 挑戦してるだけでかっこいいし、自分に言い聞かせることも大事ですよ。僕は英語に挑戦している日本の皆さんの励みになるよう、テレビでわざと日本語を間違えるんです。本当は完璧にしゃべれるけど、わざと間違える。

村本 俺も英語を間違えたら、そう言おう。

(構成・大橋希)

<本誌2024年8月13/20日号掲載>

ニューズウィーク日本版 習近平独裁の未来
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年2月17号(2月10日発売)は「習近平独裁の未来」特集。軍ナンバー2の粛清劇は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」強化の始まりか

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国主要自動車メーカー、サプライヤーへの早期支払い

ワールド

オランダ裁判所、ネクスペリアの調査命じる 中国親会

ビジネス

MSCI、中国A株指数に33銘柄追加 9銘柄除外

ワールド

マクロスコープ:高市氏を待つ大所帯ゆえの「リスク」
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トランプには追い風
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    一体なぜ? 中国でハリー・ポッターの「あの悪役」が…
  • 6
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 7
    【独自取材】「氷上のシルクロード」を目指す中国、…
  • 8
    あなたの隣に「軍事用ヒト型ロボット」が来る日
  • 9
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 10
    まさに「灯台下暗し」...九州大学の研究チームが「大…
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中