OPECプラス、6月日量41.1万バレル増産で合意 続く供給増

石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成するOPECプラスは3日、6月の生産量を日量41万1000バレル引き上げることで合意した。(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration/File Photo)
[ロンドン/ドバイ 3日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成するOPECプラスは3日、6月の生産量を日量41万1000バレル引き上げることで合意した。
OPECプラスは1時間強のオンライン会議の後、石油市場のファンダメンタルズは健全で在庫は低水準とし、供給増を決定した。
ロイターの算出によると、6月の増産により4ー6月では日量96万バレルの増産となり、220万バレル削減の44%が回復した形となる。
UBSのアナリストは、この決定で原油価格は週明けに下落するとし、これは市場シェアの争いではなく減産の管理的な解除だと指摘した。
RBCキャピタル・マーケッツは、減産目標を順守していないカザフスタンやイラク、次にロシアが焦点だとの見方を示した。
カザフスタンのエネルギー相は今月、原油生産決定にはOPECプラスよりも国益を優先すると発言していた。