最新記事
健康

野球ボールより大きい...中国の病院を訪れた女性、「CT写真」で体内から見つかった「驚愕の塊」

Baseball-Sized Bladder Stone Found Inside Woman

2025年5月3日(土)13時27分
ジェス・トムソン
女性の体内から巨大な結石を発見

Paisit Teeraphatsakool/Shutterstock

<医学誌に発表された症例報告によると、女性は血尿が出たため病院を受診したという。尿からは白血球や膿、血液、亜硝酸塩、大腸菌、モルガネラ属の細菌が検出された>

中国の病院を72歳の女性が受診したところ、体内から「野球ボール」ほどの大きさの塊が見つかった。発表された症例報告のCT写真を見ると、その塊の内部では「木の年輪」のような輪が層を成している様子も確認できる。

■【写真】こんな「巨大」なものが体内にあったとは...「CT写真」で女性の体内から見つかった「驚愕の症例」

医学誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』に発表された症例報告によれば、この女性は胸部から下が30年にわたって麻痺しているというが、今回は血尿のため中国の病院を受診した。

病院で超音波検査が行われた結果、約6×8×9センチの巨大な楕円形をした膀胱結石があると判明した。ちなみに、野球ボールの直径は7センチ台前半だ。症例報告には、「腹部超音波検査で膀胱結石が見つかった」と書かれている。「身体検査では、軽度の圧痛と触知可能な腫瘤(しゅりゅう)が認められた」

またこの女性には、複数の膀胱憩室があることもわかった。膀胱憩室とは、膀胱の一部が外側に突出した状態のことで、内部は袋状になっている。

尿が濃縮すると、シュウ酸カルシウムや尿酸などのミネラルが結晶化し、膀胱内でボール状の塊になる。これが膀胱結石だ。膀胱が完全に空にならないと、残った尿が濃縮して結石の形成が促される。膀胱憩室に尿が溜まることによっても、同様の状態になる場合がある。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

FRB金利据え置き、将来の利下げペース鈍化示唆 年

ビジネス

日鉄によるUSスチールの買収完了、米政府が黄金株保

ワールド

イラン、トランプ氏の降伏要求に反発 中東紛争の出口

ワールド

日産2車種「追加調査の必要性なし」 米NHTSA、
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越しに見た「守り神」の正体
  • 2
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火...世界遺産の火山がもたらした被害は?
  • 3
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 4
    【クイズ】「熱中症」は英語で何という?
  • 5
    ホルムズ海峡の封鎖は「自殺行為」?...イラン・イス…
  • 6
    ロシア人にとっての「最大の敵国」、意外な1位は? …
  • 7
    下品すぎる...法廷に現れた「胸元に視線集中」の過激…
  • 8
    電光石火でイラン上空の制空権を奪取! 装備と戦略…
  • 9
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 10
    「音大卒では食べていけない」?......ただし、趣味…
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 3
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越しに見た「守り神」の正体
  • 4
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 5
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未…
  • 6
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 7
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 8
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火.…
  • 9
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 10
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 5
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 6
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中