レーザーで結石を破砕し、1カ月後には症状は消失

さらに、カテーテルも結石の原因になるほか、尿路感染症(UTI)の頻発もストルバイト結石を引き起こすことがある。この女性は下半身が麻痺しているため、膀胱を完全にコントロールできず、排尿のため長期にわたって尿道にカテーテルを挿入していた。症例報告によれば、こうした状況と膀胱憩室は膀胱結石のリスク要因だ。

女性の尿からは、白血球や膿(うみ)、血液、亜硝酸塩が高濃度で検出され、尿路感染症の兆候が見られた。また、大腸菌とモルガネラ属の細菌も検出された。

コンピューター断層撮影(CT)検査の結果、結石は年輪のような層状になっていることがわかった。「一部の膀胱結石は、年輪のような層を形成する。ミネラルの沈着と尿の組成が、時間とともに変化するためだ」と、症例報告には書かれている。

この症例では、まずは抗生物質で尿路感染症を治療し、その後レーザーで結石を破砕した。レーザーで砕いた破片は、尿とともに自然に排出されることもあるが、治療中に特殊な器具で除去する場合もある。「1カ月後の経過観察では、症状は消失していた」と、症例報告には書かれている。

(翻訳:ガリレオ)

【参考文献】

Li, Z., & Li, Z. (2025). Bladder Stone. New England Journal of Medicine, 392(2). https://doi.org/10.1056/nejmicm2411456

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