空前の文章ブームだ。誰もがnoteで文章を綴り、文フリで自作のZINEを発表する。「文章を書く」ことを楽しむ人が増え、少しでもいい文章を書きたいと切磋琢磨している。

芸人や俳優として活躍する傍ら、小説やエッセイの執筆を続けてきたラランド・ニシダ氏もまた、「書くこと」の魔力に取り憑かれた一人だ。かつて文章術の本をあらかた読み漁ったという彼が、今も手元に置き続けるのが、近藤康太郎著『三行で撃つ〈善く、生きる〉ための文章塾』(CEメディアハウス)である。「自分の書く力が向上したとは思えない」と謙虚に語る彼が、それでも本書を頼りに、言葉の海の真ん中で足掻き続ける理由とは。

待望の文庫化となった『三行で撃つ〈善く、生きる〉ための文章塾[増補版]』(同社刊)の巻末に、ニシダ氏が寄せた文章は、己の決意表明であり、他者へのエールだ。自身の弱さを抱きながらも、すべての「書く人」を鼓舞し、これからも書いていこうと呼びかける。ニシダ氏、至高の文章論をここにお届けする。

ラランド・ニシダ

1994年山口県宇部市生まれ。上智大学在学中、同級生のサーヤと二人で、お笑いコンビ「ラランド」を結成。2019年、M-1グランプリでアマチュアながら準決勝に進出し、話題を集める。著書に『ただ君に幸あらんことを』『不器用で』(KADOKAWA)。

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文章マニュアルが欲しかった
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