戦争は破壊を伴うものだ。なかでも環境破壊は、南北戦争で北軍が展開した焦土作戦から、ベトナム戦争で米軍がジャングルや畑を焼き払った作戦まで、重要な戦術の1つとされてきた。そしてその影響は、戦後も長く続いた。
生態系の破壊も広範かつ長期に及び、その影響は社会や経済に及ぶ可能性があると専門家は指摘する。
「戦争は、一般に考えられているよりも、はるかに複雑な環境破壊をもたらす」と、米カリフォルニア大学マーセド校の土壌学者であるアスメレット・ベルヘ教授は語る。
「爆撃で土壌の構造が破壊されることもあれば、戦車などの重機に踏み付けられて土壌が圧縮されることもある。爆弾や不発弾によって土壌が化学的に汚染される場合もある。時の経過とともに、地中の残留物から重金属やトリニトロトルエン(TNT)などの有毒物が溶け出すのだ」
米ブラウン大学の「戦争のコスト」プロジェクト共同創設者で、英セントアンドルーズ大学のネタ・クロフォード教授によると、1970年代末に採択された環境改変技術敵対的使用禁止条約やジュネーブ諸条約および追加議定書など、戦時の自然保護に関する国際ルールは確かに存在する。しかし現代の紛争は、こうしたルールの限界を試しているかのようだ。
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