トランプ政権、予算教書を公表 国防以外で1630億ドル削減を提案

トランプ米政権は２日、２０２６会計年度（２５年１０月─２６年９月）の予算教書を公表し、国防費を除く裁量的経費を総額１６３０億ドル削減することを提案した。２０２４年１１月撮影（２０２５年　ロイター/Jonathan Drake）

［ワシントン　２日　ロイター］ - トランプ米政権は２日、２０２６会計年度（２５年１０月─２６年９月）の予算教書を公表し、国防費を除く裁量的経費を総額１６３０億ドル削減することを提案した。

ホワイトハウスの行政管理予算局（ＯＭＢ）の声明によると、２５年度の実績と比較し、裁量的経費を２３％削減し、１７年以来の低水準に抑制する。一方、国防費は１３％、国土安全保障費は約６５％増額する方針。

このほか、内国歳入庁（ＩＲＳ）の予算を２０億ドル以上を削減するほか、国立衛生研究所（ＮＩＨ）と疾病対策センター（ＣＤＣ）の予算も４０％以上削減する。

今回の予算案は、トランプ氏が政権に返り咲いてから初めてのもの。不法移民対策に国境警備への支出を増やす一方、官僚機構を削減するなど、これまでに掲げてきた公約の実現を目指す。

ＯＭＢのボート局長は「この重大な局面に歴史的な予算が必要だ。衰退への資金提供を止め、米国民を第一に考え、軍事と国土安全保障に前例のない支援を提供する」と述べた。

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