
「僕にとってブルックスほど重要な存在はいない」とクロールは言う AMY SUSSMAN/GETTY IMAGES
<刺激的だけど政治的ではないドラマの魅力、そして半端ない豪華出演者について『珍説世界史PART II』出演中のニック・クロールが語る>
Nicolas Cage in Search of Self
ケイジ本人とそっくりな落ち目のスター、ニックはスペインで自分の大ファンである謎の大富豪と出会うが…… ©2022 LIONS GATE ENT. INC. ALL RIGHTS RESERVED.
<大物スターの「自分探し」は終わらない。ニコラス・ケイジが俳優を演じる『マッシブ・タレント』の奇抜な設定が示す、異色の才能の果てしない挑戦について>
トム・ゴーミカン監督の陽気で混沌としたコメディー映画『マッシブ・タレント』の主人公は、ニコラス・ケイジ扮する俳優のニックだ。そのニックは、デジタル処理で若返らせた自分であるニッキーと対話を繰り返す。
ある場面で、ニッキーは26歳の頃のとがっていたニックの姿で現れ、中年になった自分を叱り飛ばす。才能に見合う役を探していない、と。
「おまえは俳優じゃない。ただの映画スターだ!」。ニッキーはそう怒鳴って、未来の自分に長々と口づけする。
演じるケイジは、40年以上に及ぶ俳優人生で何度も「もう1人の自分」に遭遇してきた。スパイク・ジョーンズ監督の『アダプテーション』(2002年)やジョン・ウー監督の『フェイス/オフ』(1997年)では、風変わりな言動で知られる大物スターという自身のイメージをうまく利用した役柄を演じた。
『マッシブ・タレント』の構図は長年、本人のキャリアを突き動かしてきた力学そのものだ。ニコラス・ケイジは、ニコラス・ケイジ探しにこだわり続けている。
未来の自分に対するニッキーの懸念とは裏腹に、現実世界のケイジは21年に独立系作品『PIG/ピッグ』の演技で広く称賛されたばかり。この数年は復讐劇『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』や、園子温監督の『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』など、評価の高い作品への出演が続いている。
ケイジの役選びはずっと前から、実に独特だ。脳裏に焼き付く『ワイルド・アット・ハート』のセイラーや『コン・エアー』のキャメロン・ポー、『ウィッカーマン』のハチ嫌いの主人公も、これまで演じてきた強烈な登場人物のごく一部でしかない。
実際、96年に『リービング・ラスベガス』でアカデミー主演男優賞を受賞して以来、自身の選択を誰にどう思われようと、本人はますます気にしなくなっている。
An Homage to Brooks’ History
「僕にとってブルックスほど重要な存在はいない」とクロールは言う AMY SUSSMAN/GETTY IMAGES
<刺激的だけど政治的ではないドラマの魅力、そして半端ない豪華出演者について『珍説世界史PART II』出演中のニック・クロールが語る>
Bob Fosse’s Dancin’ Comes Home
ブロードウェイでリバイバル上演中の『ダンシン』 JULIETA CERVANTES
<演出はオリジナル公演の出演者。45年前、フォッシーを拝み倒して自分の踊りを見てもらったシレントが、演出家兼ダンサーとして出演。恩師に捧げるリバイバル版>
ハリー・スタイルズ(左)とエミリー・ラタコウスキー From Left:Debby Wong-shutterstock, Ron Adar-shutterstock
<ハリウッド界で随一の「モテ女」エミリー・ラタコウスキーとの熱いキスが渋谷の路上でパパラッチされたハリー・スタイルズ。多くのファンが悲しむ一方、キスが下手だと残念がる声も>
ET Canada-YouTube
<渋谷でエミリー・ラタコウスキ―との路チューがパパラッチされて話題に>
エミリー・ラタコウスキーと息子のアポロ君 EMILY RATAJKOWSKI/INSTAGRAM
<昨年9月に離婚し、シングルマザーとなったエミリー・ラタコウスキー。際どい衣装や浮き名で知られるが、息子と遊ぶ姿からは母親の顔が覗く>