最新記事

カルチャー

「年齢制限が必要」「下品」 サム・スミス新曲MVが「過剰に性的」と賛否の声

2023年2月4日(土)13時36分
イングリッド・メンドーサ
サム・スミスのステージ

ステージでパフォーマンスを披露するサム・スミス(2019年12月) Mario Anzuoni-Reuters

<スミス本人だけでなくバックダンサーたちも際どい衣装を身にまとっており、性的な物事を示唆するシーンも繰り返し登場する>

サム・スミスが、最新アルバム収録曲「アイム・ノット・ヒア・トゥ・メイク・フレンズ(I'm Not Here To Make Friends)」の公式ミュージックビデオを公開したが、そのNSFW(職場閲覧注意)すぎる内容が、ソーシャルメディアユーザーの間で論争を巻き起こしている。

■【動画】年齢制限なしで視聴できるのは問題? 「過剰に性的」と批判されたスミスのMV

1月27日に最新アルバム「グロリア」を発売したスミスは、グラミー賞にも輝いたノンバイナリーの30歳だ。スミスはテレビ番組「CBSモーニングス」のインタビューで、今回はこれまでの典型的なバラードや心に響くラブソングから離れ、「セックスの要素」を強調した音楽に焦点を当てたと語っている。

しかし、アルバムからシングルカットされ、アルバム発売と同日に公開された「アイム・ノット・ヒア・トゥ・メイク・フレンズ」のミュージックビデオは、性的な物事を示唆するシーンや、肌の露出の多さから賛否両論を呼んだ。

ミュージックビデオでは、スミスは乳首を隠して胸をあらわにするなど、挑発的な衣装を身に着けている。周囲から水が噴射され、顔に浴びる場面もある。バックダンサーやエキストラも、ビデオの至るところで際どい衣装をまとっている。

エンタータインメント系ニュースサイト「TMZ」によれば、一部のソーシャルメディアユーザーは、「INHTMF(I'm Not Here To Make Friendsの略)」のミュージックビデオは不適切だと非難し、ユーチューブで年齢制限をかけるよう求めているという。

「堕落したハリウッド文化の好例」

批判者の一人である英国のインフルエンサー、オリ・ロンドは、このビデオは身体の肯定性やLGBTQ+のエンパワメントを促進するどころか、むしろ「貶める」ものだと主張している。

「サム・スミスの下品で性的な最新ミュージックビデオに、ユーチューブは年齢制限を設けていない。5歳児が検索すれば、コンテンツ制限なしに見ることができる!」とロンドンはツイートし、「サム・スミス、これはアートではない。トレンディーではない。誰かを力づけるものでもない。これは醜悪だ!」と続けた。

BBCのアナウンサー、ドミニク・サミュエルズも会話に参加し、「サム・スミスは、堕落したハリウッド文化が人々にもたらすものの好例だ。ハリウッド文化に染まると、有名人は下品になり、過剰なほど性的になり、自分のセクシュアリティーをコスチュームのように身にまとい、それをすべての人に押し付けることに執着するようになる。さらに悪いことに、子どもたちはこの男を尊敬している!」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

世界経済の不確実性、貿易戦争終結でも続く=アイルラ

ワールド

パキスタン、インドの攻撃で約50人死亡と発表 40

ビジネス

再送日産、追加で1万1000人削減 従来の9000

ビジネス

ホンダの今期、営業利益5000億円に半減 米関税や
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:2029年 火星の旅
特集:2029年 火星の旅
2025年5月20日号(5/13発売)

トランプが「2029年の火星に到着」を宣言。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映った「殺気」
  • 3
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王子との微笑ましい瞬間が拡散
  • 4
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 5
    「出直し」韓国大統領選で、与党の候補者選びが大分…
  • 6
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 7
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因…
  • 8
    「がっかり」「私なら別れる」...マラソン大会で恋人…
  • 9
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 10
    ロシア艦船用レーダーシステム「ザスロン」に、ウク…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 7
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 8
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因…
  • 9
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 10
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中