最新記事

キャリア

内向型人間だからこそできる「使える人脈」のつくり方

2020年2月28日(金)16時20分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

ここではそのうち、ツイッターを例に取ってみよう。その最適な利用法は次の3つだという。


・関心のあることについて時流に乗り遅れないようにする。
・ツイートを読み、質問をして情報を収集する。
・選んだコミュニティの一員として実感を得る。(145ページより)

ツイッターをのぞいてみれば、たったいま何が起きているかが簡単に分かる。どんなトピックがトレンドで、それはなぜか、そのニュースについて誰の見解が最も的確か。いらいらする、笑ってしまうサウンドバイトは何か。

ツイッターは他人から学び、アイデアや議論をフォローし、新しい分野についての洞察を得るのにぴったりなツールだという。新たなつながりをつくり、また維持するための最良の手段のひとつでもある。

著者によれば、ツイッターを活用するには、まず魅力的なプロフィールが必要だ。その小さなスペースに、注目してもらいたい要素を詰め込む。それがあなたの名刺の役割を果たす。

アカウント名は、本名でも、別の名前でも構わない。プロフィールには、自分をよく表現していることを書こう。現在の職業や職務内容、個人的な関心事、自分を知ってもらえるリンクなど。ただし、キーワードやハッシュタグを使い過ぎないこと。ありふれたキーワードは誰の役にも立たない。

アイコンは慎重に選ぶべきだという。自分を表現し、会話や交流のきっかけになるものが望ましい。仕事を探しているなら、遠くでサーフィンをしているものではなく、信頼を得るために顔がはっきり写った写真を使ったほうがいい。

ツイッターで充実した経験をできるかどうかは、フォローするアカウント次第だ。誰かをフォローすると、彼らの投稿を自分のフィードで見ることができるようになる。著者は記者や出版社をたくさんフォローしているため、絶えず数多くの会話や意見、最新ニュースをリアルタイムで目にすることができるという。

「生涯にわたって人とのつながりのメリットを享受できる」

つきあいが苦手な内向型人間なら、その特性を生かしたネットワークづくりをすればいい。知り合いを増やしていくことは、その先にある大きな目標をかなえる力になる。

著者は、「広い心と他人への好奇心があれば、生涯にわたって人とのつながりのメリットを享受できる」と言っている。

ほんの少しの勇気を持って、ネットワークづくりを始めてみてはどうだろうか。その人間関係は、あなたの人生において安心感と充実感を高めてくれるに違いない。


つきあいが苦手な人のためのネットワーク術
 カレン・ウィッカー 著
 安藤貴子 訳
 CCCメディアハウス

(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

20200303issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年3月3日号(2月26日発売)は「AI時代の英語学習」特集。自動翻訳(機械翻訳)はどこまで使えるのか? AI翻訳・通訳を使いこなすのに必要な英語力とは? ロッシェル・カップによる、AIも間違える「交渉英語」文例集も収録。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米経済、関税による「スタグフレーション的」減速へ=

ワールド

英シェル、BP買収を巡る報道を否定 「市場の憶測に

ワールド

米フォード、大半の従業員に週4日出勤義務付け 9月

ワールド

独首相、トランプ氏に米の役割強化要請 ウクライナ紛
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 7
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 8
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 9
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 10
    「アメリカにディズニー旅行」は夢のまた夢?...ディ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中