最新記事

キャリア

「仕事辞めたい」 本当に辞める前にすべき1つの質問

2019年5月9日(木)17時05分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

今は宝物のように大切にしているものであっても、明日の自分には必要がないものである可能性もある。それを見極めていくことで、やめずに続けるべきか、それでもやはりやめるべきかが分かるのだ。

その見極めのために河田氏は、先の質問に派生して次の8つの質問を投げ掛ける。


・これからは、何を大切に生きていきたいですか?
・捨てたり、やめたいことは何ですか?
・これからも大切にしたいことは何ですか?
・本当に、なくてはならないものは何ですか?
・どうすれば、捨てることができますか?
・何を怖れていますか?
・どんな自分を生きていきますか?
・どうすれば、もっと味わったり、楽しんだりできますか?

※河田真誠・著『人生、このままでいいの? 最高の未来をつくる11の質問ノート』(CCCメディアハウス)33、35ページより


質問の答えは必ず書き出す、考えるだけではダメ

この8つの質問で自分が変えたいと思っていることがよりクリアになり、要らないものを捨てる覚悟ができ、必要なものに入れ替える作業をしながら、新しい自分に変えることができる。必要なものは大事にし続ければいいし、要らないものを捨てて身軽になれば、自然と次の一歩を踏み出すことができる――河田氏はそう説明する。

上記の8つの質問を掲載した『人生、このままでいいの? 最高の未来をつくる11の質問ノート』は、前作を補完する「実践ワークブック」として出版したという。そこで強調されているのは、実際に書き出すことの大切さだ。

メモや日記など、実際に書き出すことの効果が最近よく指摘されるが、頭の中で考えるのと実際に書き出すのはまったく違う行動である。

例えば、「あなたのいいところはどこですか?」と聞かれると、「優しいところ」「丁寧に仕事をするところ」「決断が早いところ」など、頭の中に思い浮かぶことがあるだろう。しかし、それを実際に書き出すとなると、「誰に対しても優しくできているだろうか?」「本当に丁寧に仕事ができているだろうか? 単に仕事が遅いだけでは?」「自分勝手に決めているだけでは?」など、違う感情が生まれてくるのではないだろうか。

書き出すという行為は、頭の中にあるアイデアを明確に言語化する作業だ。書き出すことで「本当にそうなのだろうか?」と問い直し、心にぐっときたり、ときに恥ずかしく思ったり、また、イラっと嫌な気分になる。この感情が揺さぶられてしまうプロセスが最も重要なのだ。

【関連記事】人生がうまくいかないとき、質問してはいけない相手は...

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米新規失業保険申請件数、1万件減の21.4万件 継

ワールド

EU・仏・独が米を非難、元欧州委員らへのビザ発給禁

ビジネス

中国人民銀、為替の安定と緩和的金融政策の維持を強調

ワールド

ウクライナ和平の米提案をプーチン氏に説明、近く立場
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足度100%の作品も、アジア作品が大躍進
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...どこでも魚を養殖できる岡山理科大学の好適環境水
  • 4
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これま…
  • 5
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 6
    ゴキブリが大量発生、カニやロブスターが減少...観測…
  • 7
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 8
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 9
    【投資信託】オルカンだけでいいの? 2025年の人気ラ…
  • 10
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 4
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 5
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 6
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 7
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 8
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中