最新記事

資産運用

退職後30年以上ある時代を、投資せずに乗り切れますか?

2018年9月28日(金)11時05分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

(3)つみたてNISA

今年からスタートした「つみたてNISA」が3つ目のキーワード。従来の「NISA(少額投資非課税制度)」と何が同じで、何が違うのか。つみたてNISAならではの利点と注意点は何か。

そもそもは投資の初心者向けに、一定の金額までを非課税にする制度だ。NISAもつみたてNISAも、その最大の特徴は「運用益が非課税」という点にある。一方、両者の違いは、つみたてNISAのほうが非課税投資枠が小さく、その代わりに非課税期間が長いこと。

だが、知っておくべきことはそれだけではない。つみたてNISAの対象商品は、とにかく手数料が低い。そしてそれこそが、ベテラン投資家であっても注目すべき理由なのだ。

●詳しくはこちら>つみたてNISAの利点と注意点、ベテラン投資家も知っておきたいこと

(4)AI投資

「ロボアドバイザー」という言葉を聞いたことがあるだろうか。世の中は今、空前のAIブームだが、それは株の世界でも同じ。ロボアドバイザーは「投資家のニーズを入力することによって最適なポートフォリオをおすすめしてくれるシステム」のことで、いわば「AI投資」である。

これが4つ目のキーワードだ。果たしてAI投資は、証券会社の営業マンより優秀なのか。どういう点において人間に勝っているのか。

個人投資家としては大いに気になるところで、実際「夢のようなシステム」と言えるような利点がある。しかし、投資に「100%」はない。

●詳しくはこちら>株の世界もAIブーム、ロボアドバイザーに死角はないのか

(5)ESG投資

最後のキーワードは、ヨーロッパの機関投資家を中心に急速に普及した「ESG投資」。環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)に配慮した取り組みを積極的に行っている企業を選別して行う投資のことだ。

この流れにあるのが、日本で2012年度から始まった「なでしこ銘柄」である。経済産業省と東京証券取引所が選定する「女性の活躍推進に優れた企業」で、いま株式市場で注目を集めている。

具体的に、どの企業がなでしこ銘柄に入っているのか。個人投資家にとって、なでしこ銘柄に投資するメリットは何か。そして何より、実際の業績パフォーマンスはどうなのか。これからの資産運用に、知っておいて損はないだろう。

●詳しくはこちら>世界的潮流「ESG投資」とは何か、「なでしこ銘柄」は儲かるか

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏インフレは当面2%程度、金利は景気次第=ポ

ビジネス

ECB、動向次第で利下げや利上げに踏み切る=オース

ビジネス

ユーロ圏の成長・インフレリスク、依然大きいが均衡=

ビジネス

アングル:日銀、追加利上げへ慎重に時機探る 為替次
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 2
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末路が発覚...プーチンは保護したのにこの仕打ち
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 6
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 7
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 8
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中