世界3位の電子廃棄物国インド、レアアース確保のため規制強化で路地から電子ごみ業が消えていく
インド政府は1月、40億ドルを投じて「国家重要鉱物ミッション」を発足。銅、リチウム、レアアース(希土類)などの重要鉱物を確保するため、海外および国内の鉱山からの供給確保や、電子廃棄物からの抽出を計画している。
政府は電子廃棄物リサイクル工場の設立や運営に対して資金援助を行い、処理能力の27万トン増加や、年間約4万トンの重要鉱物生産、7万人近くの雇用を目標に掲げた。
インドにおける昨年の電子廃棄物のリサイクル率は40%以上と、欧米と近い水準にある。
ただ、持続可能性の専門家らは、認可工場に送られる前の初期段階の分解・分類作業の多くは依然、保護具もない家庭や非正規の作業場で行われていると警告する。
ノルウェーを拠点とする環境研究センター「GRIDアレンダール」の循環型経済専門家、スワティ・シン・サンビアル氏は、インド政府はこうした現実を認識する必要があると指摘した。
「非正規の労働者らは、インドにおける電子廃棄物リサイクル網の第一かつ最も重要な段階の担い手であり続けている。(認可工場へのシフトは)彼らの権利を守り、より良い仕事への道を開くものでなければならない」
<失われる収入>
シーランプーでは長年、非常にシンプルな「リサイクル網」に依存してきた。労働者らは地元のスクラップ業者から廃棄された電線や電子機器を買い取ると、自宅で半導体や銅、アルミニウムを取り出して近隣のバイヤーに売り、そこから工場に供給される、という仕組みだ。





