世界の若者を苦しめる「完璧主義後遺症」...オードリー・タンは「ジグソーパズル」にたどり着いた
「模範解答の暗記」から「ジグソーパズル」への転換は、オードリーが独自の知識体系を築いていくための出発点となった。自らプログラムを組んだサイバースペースに仲間を集めて交流を促すだけでなく、自分自身も積極的に他人が作ったネットコミュニティに参加して「ジグソーパズル」を楽しんだ。
この「問題解決の責任を一個人に負わせない」という学び方には大きな利点がある。新しい壁にぶつかったときに、その重責は自分一人の肩にかかっていて、なんとしても自力で解決しなくてはいけないと考えずにすむ点だ。サンデルが指摘する「完璧主義後遺症」にかかることもない。
私たちの世界では、もはや個人の力だけに頼って問題を解決することなど不可能なのだ。
『オードリー・タン 私はこう思考する』
オードリー・タン [語り]
楊倩蓉[取材・執筆]
藤原由希[翻訳]
かんき出版
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オードリー・タン
元台湾デジタル担当政務委員(閣僚)。台湾初のデジタル大臣、台湾の無任所大使である。1981年、台湾台北市生まれ。幼少時から独学でプログラミングを学習。14歳で中学校を自主退学、プログラマーとしてスタートアップ企業数社を設立。19歳のとき、シリコンバレーでソフトウエア会社を起業する。2005年、プログラミング言語Perl6開発への貢献で世界から注目を浴びる。トランスジェンダーであることを公表。2014年、米アップルでデジタル顧問に就任、Siriなどの人工知能プロジェクトに加わる。その後、ビジネスの世界から引退。蔡英文政権において、35歳の史上最年少で行政院(内閣)に入閣、デジタル政務委員に登用され、部門を超えて行政や政治のデジタル化を主導する役割を担った。2019年、アメリカの外交専門誌『フォーリン・ポリシー』のグローバル思想家100人に選出。台湾の新型コロナウイルス対応では、マスク在庫管理システムを構築、感染拡大防止に大きく寄与した。

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