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EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

2024年5月17日(金)12時05分
高口康太(ジャーナリスト)

また、今後は「いつまで車内のコンピュータをアップグレードしてくれるの?」ということも問題になりそうだ。

先日、中国自動車メーカー関係者の講演を聞いたのだが、「いつまでアップグレードしてくれますか? コストがかかるし、すぐやめちゃいますよね?」との質問に対し、「そんなことはありません。きっちり面倒を見ます。3年か5年ぐらいは......」と回答していたのが面白かった。

新型車両が次々に発表されるのはいいのだが、そうするとソフトウェアのアップグレード対象となる旧車種ががんがん増えていくことになる。さすがに車が使えないということはなかろうが(EVメーカーが倒産したため、そのメーカーの車は遠隔操作でドアが開けられなくなった、エンジンがかからなくなった......という話は実際にあったが)、先端運転支援機能や車内エンタメシステムが正常に動作しなくなるのは普通にありそう。

つまり、安いメーカーのスマートフォンのように、ちょっと古い車はソフトウェアのアップグレードがされなくなり、価値を落とすということになりそうだ。

一方、一番の課題となりそうなのは、EVのバッテリー再利用の工程がまだちゃんと固まっていないことだ。これについても笑えないエピソードがある。

最近、中国では電動自転車の爆発炎上事故が多発しており、マンション内での充電が禁止されるなど政府が規制を強化する騒ぎとなっている。で、この原因なのだが、どうやら古いEVに積まれていたバッテリーがバラされて電動自転車に流用されているためとささやかれている。その中には劣化したものもあって事故につながっているというわけだ。

プチプチと課題を潰してきた中国にしても、まだ道半ば。EV完全普及の道は果てしない。脚を動かさなければ落伍してしまうが、進めば進むだけ新たなハードルが見えてくる。モビリティ革命はなかなかにしんどい。

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