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行先の分からないバス、顔無し族の村...認知症の人が見ている世界とは【各出版社イチオシの本6冊】

2021年10月19日(火)18時20分
flier編集部

イラストで学ぶお金の基礎知識

『ビジネス教養 お金の基本』
 著者:杉山敏啓(監修)
 出版社:新星出版社
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

人生100年時代になり、定年後に必要なお金が2,000万円と言われています。これに備えるためには、お金の知識を身につけ、行動していかなければなりません。しかし、私たちはお金について義務教育で習いません。でも、学校で習わなかった部分は、これから自分で勉強すれば十分に間に合います!

本書は、4ページ(2見開き)単位が基本デザイン。最初の見開きに入っている、大きな1枚のフルカラーイラストとそのキャプションを見るだけで、その項目の概要がわかります。そして、次の見開きで、その項目の詳細がわかる作りになっています。

景気、GDP、金利、為替、日本銀行、決算書、税金、社会保険など、ビジネスパーソンにとって必要な知識、貯める・増やす、株、FX、投信、債券といった投資に関する知識、さらには相続、贈与、保険についてもわかりやすく解説しています。これらを理解することで、人生や仕事に必要なお金の知識が手に入ります!

(編集本部 富永雅弘)

認知症の人が見ている世界とは

『認知症世界の歩き方』
 著者:筧裕介
 監修:認知症未来共創ハブほか
 出版社:ライツ社
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

「認知症のある方が見ている世界」が、まるで「ご本人の頭の中を覗いているような感覚」でわかる一冊ができました。

・乗るとだんだん記憶をなくす「ミステリーバス」→自分のしたことを忘れてしまうのは、なぜ?
・イケメンも美女も、見た目が関係ない社会「顔無し族の村」→人の顔がわからなくなるのは、なぜ?
・熱湯、ヌルッ、冷水、ビリリ。入浴するたび変わるお湯「七変化温泉」→大好きだったお風呂を嫌がるのは、なぜ?

医療側でも介護側でもなく、とにかく「ご本人の視点」で認知症のことを知れるように、まず当事者約100名にインタビューを行い、その「語り」の蓄積を、デザインのプロが直感的にわかりやすくすることにチャレンジした一冊です。

この本の完成を一番喜んでくださったのは、だれよりも認知症のある方ご本人でした。「自分の口ではうまく説明できなかったけど、これを読んでもらうと『ああ、こんなことが起きてるんだ』って、わかってくれる人が多くて嬉しかった」。その言葉を聞いて、僕もとんでもなく嬉しかったです。

(ライツ社 大塚啓志郎)

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