最新記事

BOOKS

行先の分からないバス、顔無し族の村...認知症の人が見ている世界とは【各出版社イチオシの本6冊】

2021年10月19日(火)18時20分
flier編集部

失敗する自分を面白がれるか

『20代をどう生きるか (楽しむための61の方法)』
 著者:中谷彰宏
 イラスト:田中寛崇
 出版社:リベラル社
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

本書は、コロナ禍で多様な年齢層との交流が少なくなっている今だからこそ、若年層を勇気付ける自己啓発書を世に出したいという想いでスタートした企画で、先に出版した『30代をどう生きるか』中谷彰宏著(文庫本)との連作になります。装丁はカルピスウォーターのパッケージで人気の田中寛崇さんが手掛け、日常を切り取ったエモーショナルな絵が話題を呼んでいます。

この本では、「20代は自分自身を知る時代」として、「失敗」について書かれている項目がたくさんあります。
・迷走は、武器になる。
・魅力は、成功ではなく、失敗にある。
・失敗で気づき、困難で鍛え、不都合で工夫できる。
・やる気をなくさなければ、勝ち。etc.

「社会に不適応で失敗する自分を面白がれるか」が幸福感を高めるカギだと中谷彰宏先生は言います。20代を応援したいと執筆頂いた本ですが、40代の私が読んでも励まされる言葉がたくさんあります。失敗しても再チャレンジこそが、ワクワクを生み出してくれる。その「姿勢」と20代の「冒険心」を忘れないで、今日も挑戦し続ける30代、40代、50代の人にもおすすめです。

60分で読めて、失敗を笑い飛ばす元気をくれる一冊です。

(編集 伊藤光恵)

誰もが「働かないおじさん」になり得る

『「働かないおじさん問題」のトリセツ』
 著者:難波猛
 出版社:アスコム
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

「働かないおじさん」と聞いて、何を思い浮かべますか。
自分の身近にいる中高年社員ですか?
それとも「ひょっとして俺のこと!?」と思ってドキッとしますか?

いずれにせよ、「働かないおじさん問題」は日本のあらゆる職場にあります。多くの方にとって、決して他人事ではないでしょう。 一昔前の「働かないおじさん」といえば、会社に来て一日中新聞を読んで過ごしたり、社用車で居眠りするような人を指していました。しかし、最近は真面目に働いているはずの人まで「働かないおじさん」扱いされてしまう、シビアな時代に突入していると、著者の難波猛さんは語ります。

少子高齢化、働き方改革、DXなど、次々と押し寄せる時代の波に迅速に対応して結果を残さないと、すぐに「働かないおじさん」になってしまうのです。

決して本人だけのせいとは言い切れません。では、どうすれば「働かないおじさん問題」を解決できるのか? それには、本人だけでなく、その上司や人事部が三位一体となって問題に対峙することが必要だと難波さんは説きます。

ご興味のある方は、ぜひ本書をお読みください。

(編集担当 池田剛)

flier編集部

本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。

通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

flier_logo_nwj01.jpg

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、次期FRB議長にウォーシュ氏かハセット

ビジネス

アングル:トランプ関税が生んだ新潮流、中国企業がベ

ワールド

アングル:米国などからトップ研究者誘致へ、カナダが

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、方向感欠く取引 来週の日銀
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    受け入れ難い和平案、迫られる軍備拡張──ウクライナの選択肢は「一つ」
  • 4
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 5
    【揺らぐ中国、攻めの高市】柯隆氏「台湾騒動は高市…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 8
    「前を閉めてくれ...」F1観戦モデルの「超密着コーデ…
  • 9
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 10
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 7
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 8
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 9
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 10
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中