最新記事

エンターテインメント

なぜ石原さとみは万人に愛されるのか? ビジネスに通じる「一流芸能人」の共通点

2020年11月14日(土)18時10分
伊藤 芳則(モデル講師) *東洋経済オンラインからの転載

東京五輪の聖火リレーのアンバサダーをつとめる石原さとみさんは自然にフルスマイルができていて、瞬時に人を魅了する(写真:Issei Kato/REUTERS)


モデル歴40年、橋本マナミや武井咲、剛力彩芽など錚々たる芸能人にウォーキングやポージングの指導をしてきた伊藤芳則さん。「伝説の講師」としてモデルや女優など1万人を育ててきた彼が明かす「厳しい芸能界を生き残るタレント」の特徴とは? 『トップの法則 選ばれる人たちが密かに続けていること』より一部抜粋・再構成してお届けする。

業界人を見ても、運がいいなと思う人は、例外なく「笑顔が素敵な人」ですね。さらに、周囲にちゃんと配慮ができる人ばかりでした。仕事がなくなったら困るという不安もあるでしょうし、今のポジションをキープするためにも、まずは笑顔や礼儀が重要だと心得ているのでしょう。

なぜ芸能界では「笑顔」が大事か?

クールなイメージの歌手や、寡黙がウリの有名俳優も、素では笑顔だと耳にします。たとえば、稲垣吾郎さん。SMAPではクールな二枚目のキャラクターでしたが、実際にはよく笑ってよくしゃべる方ですよね。

あるテレビ番組で、ご自分でも「僕はおしゃべりです」「それが意外だと言われます」などとおっしゃっていましたが、素では明るい稲垣さんだからこそ、クールなキャラクターが魅力的なギャップを生むのかもしれません。

また、渋いキャラクターが売りだった舘ひろしさんも、よく笑いますよね。とても70歳には見えないほど、無邪気に笑っています。

カッコいいのはもちろんですが、お茶目でかわいいし、現役感が満載ですよね。コワモテのイメージがあるから、よけい舘さんがキュートに見えてしまうのです。彼らが見せる笑顔のパワーは素晴らしいと感じます

クールなキャラでも渋いキャラでも、実際の性格は明るいですし、よく笑う方です。芸能界は瞬時に味方を作らなければいけない世界なので、笑顔で魅了してひと目惚れさせるパワーを持つことが重要なのです。

そのなかでももっとも大切なのは、第一印象。僕もオーディションで相当鍛えられました。だからこそ、ネガティブな人間はあぶれます。

これは、ビジネス界でも同じことでしょう。誰だって、暗い人、笑わない人とは、一緒に仕事したくないはず。笑顔でいればネガティブな思考はできなくなり、すべてをポジティブに考えるようになります。笑顔が素敵で瞬時に好きにさせれば生き残れるし、モテるし、人気者になります。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国万科、債権者が社債償還延期を拒否 デフォルトリ

ワールド

トランプ氏、経済政策が中間選挙勝利につながるか確信

ビジネス

雇用統計やCPIに注目、年末控えボラティリティー上

ワールド

米ブラウン大学で銃撃、2人死亡・9人負傷 容疑者逃
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 2
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジアの宝石」の終焉
  • 3
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 4
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 5
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 6
    極限の筋力をつくる2つの技術とは?...真の力は「前…
  • 7
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    大成功の東京デフリンピックが、日本人をこう変えた
  • 10
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 6
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 9
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 10
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中