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中国経済

中国GDP、第1四半期は新型コロナウイルスで初のマイナス成長

2020年4月17日(金)12時10分

中国国家統計局が17日に発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は、前年同期比6.8%減少した。少なくとも1992年の四半期統計開始以来初の落ち込みとなった。写真は4月16日、北京で撮影(2020年 ロイター/Thomas Peter)

中国国家統計局が17日に発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は、前年同期比6.8%減少した。少なくとも1992年の四半期統計開始以来初の落ち込みとなった。

新型コロナウイルス感染拡大抑制に向けた措置により、工場や交通機関、ショッピングモールが閉鎖されたことが背景。

GDPの減少率はロイターがまとめたアナリストの予想(6.5%)よりも大幅だった。昨年第4・四半期は6%増加だった。

第1・四半期GDPは前期比では9.8%減少。市場予想は9.9%減。昨年第4・四半期は1.5%増だった。

3月の鉱工業生産は前年比1.1%減少し、予想(7.3%減)ほどは落ち込まなかった。1─2月は13.5%減少していた。

3月の小売売上高は前年比15.8%減少。予想(10.0%減)以上に縮小した。1─2月は20.5%減を記録していた。

1─3月の固定資産投資は前年比16.1%減少。予想は15.1%減だった。1─2月は24.5%減を記録していた。

国内投資全体の60%を占める民間部門の固定資産投資は、1─3月に18.8%減少。1─2月は26.4%減少していた。

*内容を追加します。

[ロイター]


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