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パックンの風刺画コラム Superpower Satire (USA)
共和党のバイデン批判が、激しいばかりで空疎なものになる訳(パックン)

©2021 ROGERS─ANDREWS McMEEL SYNDICATION
<ルーズベルト政権を手本にするバイデンは、ニューディール政策も顔負けの財政出動を提案したが、共和党の歯切れは悪い?>
20世紀アメリカを代表する画家ノーマン・ロックウェルの自画像には自分の後ろ姿、鏡に映っている本当の顔、そしてキャンバス上の「みんなに見せたい顔」と、3つの「自分」が映っている。風刺画家は今回、Apologies to Rockwel(l ロックウェルさん、ごめん!)と巨匠に断りを入れてからその傑作を思いっ切りパクっている。
ロックウェルは実物より格好良く見せようと自分の肖像を「盛った」ことを認めているが、ジョー(JOE)ことバイデン大統領も自分をフランクリン・ルーズベルト(FDR)に似せてというか、化けさせて描いている。吉野家風にいうと「特盛」だ。
が、2人の大統領が実際に似ているのは間違いない。顔じゃなく、状況と政策が。世界恐慌中に就任したルーズベルトと、コロナ禍の中で就任したバイデンはどちらも大規模な公共事業で雇用を創出しながら、インフラ、教育、行政などの改革を進める「大きな政府」を目指すタイプ。
偶然ではない。バイデンは選挙中にもルーズベルト政権を手本にすると語っていた。もちろん、最初の100日で76もの法案を通した「師匠」にはバイデンの政治力も指導力もかなわないが、ルーズベルトを超える分野はある。
「大きな政府」を批判できない共和党
それは支出額! ルーズベルトのニューディール政策は全部で約420 億ドル(現在の価値で約8566億ドル)かかったとされる。一方、バイデンは100日で既に6兆ドル分もの財政出動を提案している。お手本の約7倍もの大金だ。大きけりゃいいってわけじゃないけど。
2人のもう1つの共通点はGOP(Grand Old Party=共和党)から嫌われていること。大きな政府も、大きな支出も毛嫌いする共和党だが、今回は反論の材料に少し困っているようだ。
トランプ政権も莫大な財政赤字を生んだが、当時与党だった共和党は黙り込んだ。今わめき出すと、偽善者に見えかねない。その上、貧困救済やインフラ投資、法人税増税など、バイデン政策の内容は国民から広く支持されている。
そういう事情だから「美術には詳しくないが、嫌いなものは嫌い!(I don't know much about art...but I know what I hate!)」という、漠然とした批判で終わっているのかもしれない。普通、このフレーズは最後にlike(好き)を使うのだが、ここではhate(嫌い)とすることで具体的な理由もなしに嫌がっている様子を表現している。
それでも、共和党の懸念は理解できる。ルーズベルトは大統領選に4選し、約80年たっても偉大な大統領としてたたえられている。バイデンがそこまで似せて描けるなら、野党にとっては肖像画というより地獄絵図だ。
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