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赤澤大臣の「ラトちゃん」「ベッちゃん」呼びがトランプ政権に刺さる訳
経済分野における政権ナンバー2というべき立場にあるベッセントは、トランプが将来、気まぐれな行動に出る可能性を公然と認めている。「四半期ごとに評価を行う。大統領が不満を抱いた場合、自動車もその他の製品についても、25%の関税率が復活する」。日本はトランプの在任中に安定は得られそうにない。
では、この永続的な不確実性の嵐にどう対処すべきか。まず、ベッセント、グリア通商代表、グラス駐日大使は日本に深い信頼を寄せており、おかげで日本はEUよりも有利な立場にある。
第2に、赤澤は1期目のトランプと安倍元首相の時代に築かれたトランプ政権に対する巧妙な心理的ご機嫌取りの戦略を踏襲している。急な訪米からの帰国直前には、Xにこう投稿した。「日本愛溢れるナイスガイ、#ラトちゃん との話し合いは割と上手く行きました。大親日家の #ベッちゃん とも旧交を温めました」
ニックネーム呼びはやりすぎの感もあるが、この政権には効果的だ。トランプ関税への対策として、個人外交と取引関係が決定的に重要なのは間違いなさそうだ。
第3に、日本は静かな「保険政策」を戦略的に進める必要がある。対米貿易の不安定さに不満を漏らすのではなく、EUや中国を対象とする貿易の多様化に着手すべきだ。最善の策は一歩ずつ進み、日本経済を強化し続け、貿易の選択肢を増やすことだ。
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