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トランプ起訴は「トランプ時代」への回帰を告げるファンファーレだ
短期的にみれば、今回の起訴はトランプにとって政治的追い風になる。トランプは法廷で無罪を勝ち取り、メディアの注目を一身に浴び、再び共和党内で唯一の権力者に返り咲く公算が大きい。
だが厄介なのは大統領選の本選挙だ。20年にトランプを見限り、バイデンを支持した浮動票が戻ってくる可能性はさらに低下しそうだ。有権者はトランプの大統領らしからぬ下卑た振る舞いの証拠をまた1つ見せられ、前回の大統領選で棄権したりバイデンに乗り換えた理由をまた1つ思い出し、金持ちの権力者が不適切な行為の責任を免れる例をまた1つ目の当たりにする。
景気の先行きと高インフレがアメリカ人の不安を高め、バイデンの支持率が低下している今、普通の共和党候補なら次の大統領選で勝てる可能性は高い。だが、トランプの無軌道ぶりは彼が岩盤支持層以外の有権者から信頼を得るチャンスを低下させる。
そして、この問題に一定のメドが立つまでに数カ月はかかる。その間に違法行為や恥ずべき行動がさらに明るみに出る可能性もある。
1つ明白なのは、本格的にトランプ時代が帰ってきたということ。私は今後も、このコラムでトランプについて書き続けることになるだろう。
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