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組織心理学の若き権威、アダム・グラントに聞く「成功」の知恵
ポトリッキオ あなたは今は戦時で、人はいつも以上に牧師・検察官・政治家の思考モードになりがちだと言う。そうならないためにはどうすればいいのか。不確実性が増すなかで科学者の思考モードを身に付けるための知恵を具体的に教えてほしい。(編集部注:「信念がぐらついている時は牧師の思考モードになり、理想を守り確固としたものにするために説教する。他者の推論に矛盾を感じれば検察官の思考モードに切り替わり、相手の間違いを明らかにするために論拠を並べる。多くの人を味方につけたい時は政治家モードになり、支持層の是認を獲得するためにキャンペーンやロビー活動を行なう――『THINK AGAIN』より)
グラント こんなときだからこそ、本を書きたくなる。ブックツアーが終わると、自分が書きたかったことがはっきり見えてくるものだ。牧師・検察官・政治家の思考モードから抜け出して科学者モードになるために、3つのアドバイスをしたい。
第1に、自分の意見は全て、検証されることを待っている仮説である。意見は直感にすぎない。それが科学者の考え方だ。
第2に、あなたが下す全ての決断は、(対照実験の)コントロールグループを設定し忘れた実験である。(複数の選択肢を試して比較する)ABテストを行ったつもりだが、実際はAしか検討していない。誰かが「1番のドアを通る!」と言うと、2番と3番のドアも試したかどうかを私は知りたくなる。決断を実験のように捉えれば、「あれは試験的なもので、自分が望んでいた結果と違うから、最初に戻って別の条件で考えてみよう」と切り替えやすくなる。
第3のアドバイスは、頭を切り替える条件をあらかじめ決めておくことだ。例えば、あなたに新しい仕事のオファーが来て、今の会社を辞めるかどうか迷っているとしよう。今の仕事はとても良いが、新しい仕事はそれより良いかもしれないと、あなたは考えている。
それは仮説であって、検証するためにもっと情報を集めなければならない。その上で決断を下すわけだが、決断は実験だ。例えば、試用期間があるかもしれない。そして、どんなことが起きたときに、あなたは新しい仕事を選ぼうと確信するのか。どんなことが起きたときに、間違った決断だから考え直そうと思うのか。
これらの条件を前もって決めておけば、引き金となる出来事が起きたときに、それが自分の決断した理由だと気付くか、あるいは、今回の選択を最初から見つめ直さなければならないと気付く。
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