- HOME
- コラム
- Surviving The Trump Era
- 上院も制したアメリカの民主党。それでも「ブルーウェ…
上院も制したアメリカの民主党。それでも「ブルーウェーブ」は幻だった訳
共和党の有権者は心の中の投票先を世論調査に明かすことに「控えめ」で、エリートメディアが「差別的」と描く党に投票するなど恥ずかしくて言いにくいという説もある。だが私がみるところ、共和党支持者は世論調査に嘘をつくのではなく、エリートメディアの正しさを妨害するため、もしくはエリートメディア全てへの反感から、調査への回答を拒否しているように思う。
最後に、アメリカは中道右派の国であるため、共和党支持が優位なのは自然なことだ。ブルーウェーブが起きるという事前の言説自体が、民主党圧勝に不安を感じた有権者を波の阻止へと駆り立てたのかもしれない。特に、民主党の急進左派勢力が人種差別に対する大規模な抗議行動を起こし、警察への予算拠出の停止を主張したことは、共和党支持者の反発を生んだ。
世論調査がトランプ再選はほぼ不可能と示していたなか、有権者は民主党が政治権力の全てを掌握するのを防ぐため、議会勢力を分裂させようと戦略的な投票行動に出た。民主党の急進左派を最も嫌悪している白人労働者の男性票が、投票日直前に共和党支持に動いたと示す調査もある。加えて、議会選の投票先を選挙当日まで決めていない有権者が40%もいたことが、最後に共和党に大きな追い風をもたらしたのだ。
<2021年1月12日号掲載>
アマゾンに飛びます
2025年12月30日/2026年1月6号(12月23日発売)は「ISSUES 2026」特集。トランプの黄昏/中国AIに限界/米なきアジア安全保障/核使用の現実味/米ドルの賞味期限/WHO’S NEXT…2026年の世界を読む恒例の人気特集です
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
なぜ世界は再び1929年に似てきたのか──英雄願望に取り憑かれた指導者たち 2025.12.24
トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな理由 2025.12.13
エプスタイン事件をどうしても隠蔽したいトランプを、MAGA派がどうしても許せない理由 2025.11.27
高市の並外れた「人たらし」能力がトランプの心を鷲掴みにしたとき... 2025.11.14
「トランプにノーベル賞」がアリな理由――天敵ヒラリーでさえ絶賛したすごい成果 2025.10.22
米政府閉鎖でトランプがノリノリで召喚した「死神」の正体 2025.10.09
-
生成AI商材/大手外資系「インサイドセールス「SV候補」」/その他コンサルティング系
ブリッジインターナショナル株式会社
- 東京都
- 年収340万円~450万円
- 正社員
-
「DCプロジェクトリーダー」英語力必須 大手外資系案件 Ciscoグローバルゴールドパー
NTT Com DD株式会社
- 東京都
- 年収700万円~1,000万円
- 正社員
-
東京「税務マネージャー」 世界5大会計事務所/外資クライアントメイン/フレックス・在宅勤
BDO税理士法人
- 東京都
- 年収600万円~1,000万円
- 正社員
-
DDGC/グローバルアカウントプランナー/外資ラグジュアリーブランド担当/オンオフ統合領域/時短OK/英語力を活かせる仕事
株式会社電通デジタル
- 東京都
- 年収400万円~1,000万円
- 正社員






