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ブティジェッジは米史上最もデータを駆使する「天才政治家」
アイオワ州党員集会に向けた選挙戦でも、データを徹底的に活用した。アイオワ州の民主党党員集会に参加する有権者は、最初に支持を表明した候補者が自分の地区で15%未満の支持しか得られなければ、支持表明をやり直す仕組みになっている。
最初の支持表明の段階でバーニー・サンダース上院議員に大きく水をあけられていたピートが最終的にトップに躍り出たのは、巧みな戦略により幅広い層の有権者にアピールし、1回目で15%取れなそうな候補者の支持層に「2番目に好ましい候補者」と思ってもらえたからだ。卓越したデータ活用力のおかげで、最年少候補者がベテラン政治家のサンダースらを退けることができたのである。
「データの天才」がこのまま快進撃を続けて、民主党大統領候補の座を手にするのか。それとも、民主党員たちは、小さな都市の市長を務めたにすぎず、まだ30代と若く、同性愛者であることを公表している人物をトランプ大統領への挑戦者として指名することに尻込みし始めるのか。
これから60日間、民主党候補者指名レースから目が離せない。ピートがデータでどのような成果を上げるか楽しみだ。
<2020年2月18日号掲載>
2020年2月18日号(2月12日発売)は「新型肺炎:どこまで広がるのか」特集。「起きるべくして起きた」被害拡大を防ぐための「処方箋」は? 悲劇を繰り返す中国共産党、厳戒態勢下にある北京の現状、漢方・ワクチンという「対策」......総力レポート。
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