コラム

2020米大統領選でトランプに挑むのは誰か──最初の民主党討論会から占う

2019年07月10日(水)16時40分

そして最後に、意外なダークホースがいる。筆者がひそかに応援している男、ピート・ブーティジェッジだ。中西部インディアナ州の小都市サウスベンドの市長にすぎないが、パフォーマンスは安定している(第1回討論会でも、受け狙いの無理な演技はしなかった)。市政の失敗を潔く認めた(政界ではめったにないことだ)のも好感が持てる。今後の討論会でもこの真摯な姿勢を貫けば、支持率はぐんと上がるかもしれない。

現時点の世論調査で、トップ集団の4人から大きく引き離されているのは事実だが、それでも5位につけている。経歴勝負のバイデンはいずれ自滅する可能性があり、その場合はバイデン支持層の多くがブーティジェッジに流れそうだ。

しかも彼の陣営は、この3カ月で2500万ドルもの選挙資金を調達したという。本当だとすれば、本気で彼に、文字どおり賭けている人が多いということだ。先は見通せないが、まだまだ彼は侮れない。

いずれにせよ先は長い。正式な候補を決める党大会は来年の夏で、それまでは過酷な消耗戦が続く。そうであれば、すねに傷を持たない若手が有利だろう。つまりハリスとブーティジェッジにアドバンテージあり。先は長いのだ。

<本誌2019年7月16日号掲載>

20190716issue_cover200.jpg
※7月16日号(7月9日発売)は、誰も知らない場所でひと味違う旅を楽しみたい――そんなあなたに贈る「とっておきの世界旅50選」特集。知られざるイタリアの名所から、エコで豪華なホテル、冒険の秘境旅、沈船ダイビング、NY書店めぐり、ゾウを愛でるツアー、おいしい市場マップまで。「外国人の東京パーフェクトガイド」も収録。

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

プロフィール

サム・ポトリッキオ

Sam Potolicchio ジョージタウン大学教授(グローバル教育ディレクター)、ロシア国家経済・公共政策大統領アカデミー特別教授、プリンストン・レビュー誌が選ぶ「アメリカ最高の教授」の1人

ニュース速報

ビジネス

ドル小幅高、米コロナ追加対策協議の行き詰まりで=N

ビジネス

米株、終盤に下げ転換 コロナ経済対策巡る協議膠着に

ワールド

原油先物1%安、米コロナ追加対策への期待後退で

ワールド

米与野党、コロナ対策巡り非難の応酬 マコネル氏「話

MAGAZINE

特集:人生を変えた55冊

2020-8・11号(8/ 4発売)

コロナ自粛の夏休みは読書で自分を高めるチャンス──世界と日本の著名人が教える「価値観を揺さぶられた本

※次号は8/18(火)発売となります。

人気ランキング

  • 1

    トランプTikTok禁止令とTikTokの正体

  • 2

    アメリカ北東部でコロナ感染が沈静化しているのはなぜか?

  • 3

    李登輝前総統の逝去報道──日韓の温度差

  • 4

    日本人の「集団主義」「同調圧力」には良い面も悪い…

  • 5

    『ゴースト・オブ・ツシマ』でサムライ映画の世界を…

  • 6

    スウェーデンは本当に「集団免疫」を獲得したのか …

  • 7

    中国からの「謎の種」、播いたら生えてきたのは.....…

  • 8

    モーリシャスが環境緊急事態宣言 日本船の燃料流出…

  • 9

    東京都、11日の新型コロナウイルス新規感染188人 緊…

  • 10

    コロナ感染大国アメリカでマスクなしの密着パーティ…

  • 1

    中国からの「謎の種」、播いたら生えてきたのは......?

  • 2

    ハチに舌を刺された男性、自分の舌で窒息死

  • 3

    『レオン』が描いた少女の性と「男性目線」

  • 4

    トランプTikTok禁止令とTikTokの正体

  • 5

    陽性者急増、名古屋の医師が懸念する「市中感染」の…

  • 6

    【レバノン大爆発】日頃の戦争を上回る最大の悲劇に…

  • 7

    地球上で最も天体観測に適した場所が特定される──し…

  • 8

    K-POPも韓流ドラマも実は世界で売れていない? 韓国…

  • 9

    日本人の「集団主義」「同調圧力」には良い面も悪い…

  • 10

    再開は早過ぎた?クルーズ船でクラスター発生、寄港…

  • 1

    コロナ感染大国アメリカでマスクなしの密着パーティー、警察も手出しできず

  • 2

    中国からの「謎の種」、播いたら生えてきたのは......?

  • 3

    中国から米国に「謎の種」が送りつけられている......当局は「植えないで」と呼びかけ

  • 4

    韓国、コロナショック下でなぜかレギンスが大ヒット …

  • 5

    ハチに舌を刺された男性、自分の舌で窒息死

  • 6

    宇宙観測史上、最も近くで撮影された「驚異の」太陽…

  • 7

    アメリカが遂に日本政界の媚中派を名指し批判──二階…

  • 8

    戦略性を失った習近平「四面楚歌」外交の末路

  • 9

    中国のスーパースプレッダー、エレベーターに一度乗…

  • 10

    東京都、新型コロナウイルス新規感染206人 4日連続2…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!