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伝説の記者ウッドワードの暴露本は、トランプ政権への挑戦状

トランプは最も現実から乖離した大統領だと、ウッドワードは言う Dominik Bindl/GETTY IMAGES
<70年代にニクソン大統領を辞任に追い込んだボブ・ウッドワードはトランプの首も狙うのか>
トランプ政権の内幕を描いたボブ・ウッドワードの『フィアー』が9月11日、アメリカで発売された(日本語版『恐怖の男』は12月刊行予定)。
トランプ米大統領は発売前の8月、伝説の記者ウッドワードと電話で新著について話をした。大言壮語と男らしさがご自慢のトランプだが、公開された音声は不安そうだった。この本がトランプ政権に対するジャーナリズムの最大の挑戦であることを物語るエピソードだ。
ウッドワードはアメリカ最高の、最も恐れられているジャーナリスト。情報源の質の高さと綿密な仕事ぶりは他の追随を許さない。この本のために取材した当局者は100人以上。本人によれば、うち50人はトランプ政権の高官だという。ある高官とは計9回会い、会話記録は1000ページ近くに達した。
精神的、道徳的欠陥を持つ無能な大統領の姿を描いた内幕暴露本という点では、マイケル・ウォルフの『炎と怒り』が既にある。だが政権へのダメージは、この本のほうがずっと大きい。
ウッドワードは政治調査報道の定義を書き換えた人物だ。ワシントン・ポスト紙の若手記者だった70年代、彼は同僚のカール・バーンスタインと2人で当時のニクソン大統領を辞任に追い込んだ。ピュリツァー賞を受賞したこの調査報道によって、同紙はアメリカを代表する政治紙の地位を確立する。
さらにウッドワードの活躍はロバート・レッドフォード主演で映画化され(『大統領の陰謀』)アカデミー賞4冠に輝いた。
本の中身自体は、既にホワイトハウスから流出済みの日常的エピソードが多い。注目点をいくつか拾ってみると――。
■トランプはツイッターを政治的武器にしているが、本人は自分のつぶやきを紙に印刷して読み、一番過激なツイートが最高だと自分で評価している。
■トランプは個人的な恨みに取りつかれており、憎悪のあまり現実を無視する。故ジョン・マケイン上院議員について、ベトナムでの捕虜時代に早期釈放を図った臆病者だと、事実とは正反対の発言をしたことがある。
■トランプ一家は王族のように振る舞いたがる。長女イバンカは、大統領の娘なのだから通常の行政手続きを飛び越えられると考えている。
■ペンス副大統領は存在感がほとんどない。大統領の職務を代行することになった場合や自分の選挙のことを考えて、明らかに距離を取ろうとしている。
■政権内の「大人たち」は、トランプの衝動的言動や愚かな考えを嘲り、妨害工作を行っていた。ゲーリー・コーン前国家経済会議委員長は大統領執務室の机から書類を盗み、トランプが署名できないようにしていた。
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