コラム

火花を散らすアメリカとイランの対立、因縁の歴史をおさらいしよう

2018年08月04日(土)16時40分

革命の結果イスラム共和国となったイランは、同様の革命をアラブ諸国に輸出しようとしたほか、アメリカの同盟諸国やそれらの近隣諸国に対するテロに資金を援助するようになった。

80年代に入ると、アメリカはイラン・イラク戦争でイラク側についた。その後、レバノン、イラク、シリアなど米外交が機能していない中東諸国で影響力を増したイランは、この地域における反米勢力の代表格としてシーア派民兵組織のネットワークを強化し、アメリカの意図をくじこうとしている。例えばイランが後押しするイエメンがアメリカの同盟国であるサウジアラビアと代理戦争を繰り広げたりと、中東でイランとアメリカの対立に無関係な国はほとんどないと言っていい。

現在、核合意に対して支持か不支持を示せるアメリカ人が合計42%いるとしても、ここで述べたような歴史の基本を理解している人は1%にも満たないだろう。トランプでさえ、その点は怪しいものだ。

<本誌2018年8月7日号掲載>

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サム・ポトリッキオ

Sam Potolicchio ジョージタウン大学教授(グローバル教育ディレクター)、ロシア国家経済・公共政策大統領アカデミー特別教授、プリンストン・レビュー誌が選ぶ「アメリカ最高の教授」の1人

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