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アメリカで二大政党制が続くからくりと有権者心理
もう1つは機械的要因。つまり2大政党が第3政党の参入を阻むために設ける障害だ。例えばアメリカの大統領選の本選では候補者の討論会が3回行われるが、主要な世論調査で15%以上の支持率を獲得しなければ討論会に出られないという「15%ルール」がある。
そのためメキシコ移民や黒人層がそれぞれの主義主張を掲げる政党を立ち上げても、選挙で勝てる見込みがないどころか、2大政党の候補とは議論すらさせてもらえないのだ。
とはいえ、ドナルド・トランプ米大統領の登場が「第3政党革命」に道をつけた可能性もある。トランプの勝利では、本選で民主党のヒラリー・クリントン候補を下したこと以上に、予備選で共和党を乗っ取ったことのほうが衝撃的だった。
トランプはイデオロギー的には共和党員ではない。アメリカの選挙で勝つには大政党の傘下に入るしかないから、共和党の予備選に出馬しただけだ。
共和党主流派の強固な抵抗にもかかわらず、トランプが勝利したことで、将来的に第3政党の候補が本選で善戦するイメージができた。これまで第3政党の候補は知名度、資金、支持基盤で2大政党に勝ち目がなかった。だが今や、クラウドファンディングで資金調達できるし、ソーシャルメディアで一気に認知度を上げられる。2大政党は安閑としてはいられない。
<本誌2017年10月24日号掲載>
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