- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 先輩後輩カルチャーは「キャンセル」するだけでいいの…
先輩後輩カルチャーは「キャンセル」するだけでいいのか?
何よりも大切なのは、マネジメントのスキル向上です。部下にプレッシャーを与えて、叱責や降格への恐怖心に押されて結果を出しても、そこには持続性もないし、人材の成長も伴いません。そうではなくて、チームメンバーの自発的なモチベーションを高めるテクニックと、確立された最新のメソッドによるスキル指導技術など、当たり前の管理監督技術を持った人間を組織の長に据えるべきです。
年齢や学年が上、あるいは社歴が長いとか過去の営業成績へのご褒美などといった、マネジメント力とは無関係の条件でリーダーを抜擢して、最初に権力を自動的に与えるという無謀なやり方は断ち切らねばなりません。これは企業の経営だけでなく、官庁もそうですし、大学や中高の部活などでもそうです。
マネジメントのスキルがないままに、単に権力を付与されてしまい、そのために周囲を動かす権威は全くない、そんな状態で権力だけを行使する、こうしたメカニズムこそが、ハラスメントの温床と言えます。ハラスメントに関する事件では、ハラスメントを起こした人物の資質が批判されて終わることが多いですし、せいぜい組織風土とか、カルチャーが批判されて終わりになります。
ですが、問題は違うのです。そうではなくて、リーダーの選び方、リーダーの役割といった組織の設計そのものが問われているだと思います。宝塚事件から忘年会批判まで、今年ようやく始まった「先輩後輩カルチャー」見直しの議論を、是非とも前へ進めるべきです。封建的な慣行をキャンセルするだけでなく、全員がハッピーになって結果を出せる近代的なマネジメントの導入に向けて展開してゆく、これが2024年の課題ではないかと思います。
アマゾンに飛びます
2026年3月24号(3月17日発売)は「イラン革命防衛隊」特集。イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC 2026.03.18
第3次石油ショック(?)への日本の対応を考える 2026.03.04
一般教書演説ではイラン攻撃ではなく物価高対策を強調したトランプ 2026.02.26
裁量労働制の見直しが「働かせ放題」になる危うさ 2026.02.18
エプスタイン疑惑の深層に横たわる2つの問題 2026.02.11
日本経済低迷の主因である「空洞化」をなぜ総選挙で議論しないのか 2026.02.04
消費税減税の断念示唆?に見られる日本的「空気」の決定 2026.01.28






