- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 3年目に向けて依然として先が見えないトランプ政権
3年目に向けて依然として先が見えないトランプ政権

このところトランプとケリー首席補佐官の不和が報じられていたが Jonathan Ernst-REUTERS
<年内のケリー首席補佐官の退任、ロシア疑惑の捜査の進展、さらにカジノ事業をめぐる不正なカネの疑惑までが浮上し、任期3年目を前にトランプ周辺はまったく落ち着かない>
就任からほぼ2年、この間のトランプ政権は政権内部でのゴタゴタが絶えませんでした。2018年11月にはその信任投票と言うべき中間選挙があり、政権与党の共和党としては下院の過半数は失ったものの、上院では勝利しています。ですが、その直後にはセッションズ司法長官が更迭されるなど、政権3年目へ向けて依然として体制は不安定です。
そんな中で、今回はジョン・ケリー首席補佐官の退任が発表されました。ここ数週間、大統領とは「会話のできる関係ではなくなった」など不和が取り沙汰されていましたが、それが現実になったのです。ケリー補佐官は、2017年7月に前任のプリーバス補佐官の辞任を受けて就任。当時は「ホワイトハウスからの情報漏れ」が大きな問題になっていたのを、内部の引き締めに成功したとされています。
そんなことから、トランプ大統領の側近中の側近と言われていましたが、遂にそのケリー氏もホワイトハウスを去ることになりました。同氏が年末で退任することがハッキリした現在、後任人事をめぐって様々な動きや憶測が流れています。
後任の首席補佐官候補として筆頭に挙げられていたのは、ペンス副大統領の首席補佐官であるニック・エアーズ氏でした。エアーズ氏は、2016年の大統領選以来、ペンス副大統領の腹心を務めていた人物で、トランプ大統領は「ケリー補佐官の後任に是非」と望んだようですが、断られてしまいました。
理由としては故郷のジョージアに戻って家族との時間を大事にしたいということで、要するにこのタイミングで大統領に仕えるのは「回避」した形です。
エアーズ氏が「回避」したのには、元々がラインス・プリーバス元大統領首席補佐官の共和党全国委員長時代の部下であったことから、共和党の主流派に近い人物であり、トランプ大統領の極端な政治には賛同していなかったという説があります。また、政権が激しく動揺している中では「火中の栗を拾う」リスクは取らなかったという解説もあります。
そのぐらい、現在の政権の周囲は騒がしくなってきています。というのは、人事問題に加えて、ここへ来て、ロシア疑惑を中心に政権の周囲の捜査を行っていたムラー特別検察官の動きが活発になっているからです。
日本の新政権が向き合うべき、安全保障の「ねじれ」というアキレス腱 2025.09.17
「物価高対策と財政規律の間の最適解」──ポスト石破に求められる最重要課題 2025.09.10
アメリカのストーカー対策、日本との違いを考える 2025.09.03
「体験格差」という言葉に覚える強烈な違和感 2025.08.27
日本の核武装コストは、どのように計算すれば良いのか 2025.08.20
被爆80年の今、真剣に議論しなければならないこと 2025.08.06
戦後80年に必要な3つのメッセージを考える 2025.07.30
-
生成AI商材/大手外資系「インサイドセールス「SV候補」」/その他コンサルティング系
ブリッジインターナショナル株式会社
- 東京都
- 年収340万円~450万円
- 正社員
-
外資系企業の総務/メール室メイン/未経験歓迎 月23万円~港区 20代・30代活躍中/土日祝休み
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社
- 東京都
- 月給23万円~25万円
- 正社員
-
外資系製造業大手の総務アウトソーシングのアシスタン 永田町駅
株式会社スタッフサービス ITソリューション
- 東京都
- 月給23万5,000円~
- 正社員
-
東京/外資系投資銀行のチーム秘書/土日祝休 年収350万円~ コミュ力活かせる 20代・30代活躍中
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社
- 東京都
- 月給25万円~30万円
- 正社員