コラム

トランプ支持者は、なぜ「ロシア疑惑」を許すのか

2018年07月17日(火)16時00分

ですが、そうした「自由と民主主義」はアメリカだけのもので良く、他の世界はどうでもいいと思っています。むしろ、独裁者さえ「トップ交渉」で味方にできるのであれば、交渉相手は独裁国家の方が簡単でいいと思っています。移民や難民を迫害しても平気なのは、合衆国憲法の基本的人権は独立戦争や開拓で苦労した先人の末裔である「アメリカ市民」だけに適用されると考えているからです。

こうした異常な感覚が「アメリカ・ファースト」という発想の裏にあり、その発想から「プーチンという独裁者と対等に渡り合うトランプ」に対して喝采を送り、それを批判している政治家やメディアを「偽善者」と憎悪しているのです。

その意味で、今回の米ロ首脳会談というのは、いかにもトランプらしいものだったと言えるでしょう。反対派がいかに口を極めて批判しても、コアの支持者の大統領への信頼は揺らがないのです。

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プロフィール

冷泉彰彦

(れいぜい あきひこ)ニュージャージー州在住。作家・ジャーナリスト。プリンストン日本語学校高等部主任。1959年東京生まれ。東京大学文学部卒業。コロンビア大学大学院修士(日本語教授法)。福武書店(現ベネッセコーポレーション)勤務を経て93年に渡米。

最新刊『自動運転「戦場」ルポ ウーバー、グーグル、日本勢――クルマの近未来』(朝日新書)が7月13日に発売。近著に『アイビーリーグの入り方 アメリカ大学入試の知られざる実態と名門大学の合格基準』(CCCメディアハウス)など。メールマガジンJMM(村上龍編集長)で「FROM911、USAレポート」(www.jmm.co.jp/)を連載中。週刊メルマガ(有料)「冷泉彰彦のプリンストン通信」配信中。

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