- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 米政界に衝撃、ライアン下院議長は中間選挙になぜ「出…
米政界に衝撃、ライアン下院議長は中間選挙になぜ「出馬しない」?
3つ目は、まさに現在進行形の問題として、大統領が「ホワイトハウスを捜査対象として任命された」ムラー特別検察官を解任したい、そのためにムラー氏についての人事権を持っているローゼンスタイン司法副長官を解任しようという意向が見え隠れしている現状があります。仮に大統領がムラー解任に踏み切ると、「憲政の危機」が発生する、つまり特別検察官の独立性が侵害されて権力への牽制ができなくなると言われています。そのような事態を防ぎたいという「抗議の辞任」の意味合いもあると思います。
4つ目は、自身の政治家としての将来への計算です。仮に中間選挙で共和党が大敗し、勝った民主党が大統領弾劾に動けば、トランプの代わりにペンス副大統領が自動的に大統領職に昇任します。そのプロセスでは、大統領が辞任する代わりに、司法免責を与える措置が取られる可能性が濃厚なのですが、それをやってしまうと、ペンス氏は「悪者を免罪した」として世論の怒りを買い、1980年のジェラルド・フォードのように次の大統領選に落ちてしまう可能性が高くなります。
そこで、ペンス氏には「再選を求めない」ことが考えられ、その場合にライアン氏には2020年の共和党大統領候補となる可能性が回ってきます。現時点でライアン氏は、この可能性は排除するとしていますが、2年後のことはわかりません。そう考えると、弾劾劇のドタバタには部外者の方がいいというわけです。
では、仮にそのような動機があるとして、今回の「下院議長の出馬撤回」という事件はどんな波紋を呼ぶのかというと、それは「連邦下院で共和党が過半数を失う」可能性が加速したということに尽きると思います。
具体的には、ライアン氏の議席が「もしかしたら民主党に」取られる可能性だけでなく、ライアン氏が「戦線離脱」したことで、「政治資金集めのための広告塔が消える」問題が取り沙汰されています。さらに共和党内で「出馬断念ドミノ」が広がるという指摘もあります。現時点で40人を超えている現職共和党下院議員の「出馬断念」がさらに増えれば、これは大変なことになります。
今回の事態は、「トランプ政権の終わりの始まり」と言えます。アメリカのメディアでは、これまでは避けられていた「弾劾(インピーチメント)」という言葉が、急に言及されるようになってきています。
【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>
第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC 2026.03.18
第3次石油ショック(?)への日本の対応を考える 2026.03.04
一般教書演説ではイラン攻撃ではなく物価高対策を強調したトランプ 2026.02.26
裁量労働制の見直しが「働かせ放題」になる危うさ 2026.02.18
エプスタイン疑惑の深層に横たわる2つの問題 2026.02.11
日本経済低迷の主因である「空洞化」をなぜ総選挙で議論しないのか 2026.02.04
消費税減税の断念示唆?に見られる日本的「空気」の決定 2026.01.28
-
経理事務/青砥駅/外資系企業での経理財務経験5年以上/英語力必須
プロフィット株式会社
- 東京都
- 月給32万6,000円~
- 正社員
-
生成AI商材/大手外資系「インサイドセールス「SV候補」」/その他コンサルティング系
ブリッジインターナショナル株式会社
- 東京都
- 年収340万円~450万円
- 正社員
-
Service Desk L1サポートリード/英語使用/外資系IT
株式会社ピーティーエス・ジャパン
- 東京都
- 年収550万円~850万円
- 正社員
-
ITエンジニア フルリモあり/年休125日・土日祝/5年連続世界トップ10外資G/有休消化率98%
アルテンジャパン株式会社
- 東京都
- 月給32万円~58万円
- 正社員






