リビアン、自社EV向けに初の専用チップと運転支援製品を発表
写真はリビアンのロゴ。2022年12月、米サンディエゴで撮影。EUTERS/Mike Blake
Abhirup Roy Akash Sriram
[パロアルト 11日 ロイター] - 米電気自動車(EV)メーカーのリビアン・オートモーティブ は11日、自動運転向け専用コンピュータチップを米半導体大手エヌビディア製プロセッサから初の自社製に切り替えると発表した。また競合する米企業テスラよりはるかに低価格で提供する有料の運転支援機能製品群「オートノミー+」を公開した。
リビアンは特定の条件で人間の操作なしに車両が走行できる「レベル4自動運転」を長期的な目標として掲げている。膨大な実走行データとシミュレーションデータで学習した新基盤の人工知能(AI)モデル「ラージ・ドライビング・モデル」がこうした取り組みを支えると述べた。
新しい自社開発チップ「リビアン・オートノミー・プロセッサ」はカメラ、レーザー光による検知と距離測定、その他のセンサーから得たデータの処理能力を強化し、目標とするさらに高度な自動運転を実現する鍵となる。
リビアンのヴィディヤ・ラジャゴパラン上席副社長は「2026年末の発売時に北米の消費者向け車両としてはセンサー機能と推論処理機能の最も強力な組み合わせになると期待している」と語った。
運転支援機能製品群「オートノミー+」は一括払いで2500ドル、または月額49.99ドルで提供される。米国からカナダにかけて350万マイル以上の道路で動作する「ユニバーサル・ハンズフリー機能」が含まれている。価格はテスラの買い切りで8000ドル、または月額99ドルという「フル・セルフドライビング・システム」よりも大幅に低く設定されている。
リビアンは自社製チップと運転モデルの取り組みによって、今月後半にハンズフリー運転機能を拡張し、来年に地点間の自動運転を展開する予定だという。26年には「目を離して運転できる」機能の提供を目指している。
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