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英中銀総裁、QT継続を示唆 金利リスク削減に向け

2025年12月12日(金)10時49分

写真はイングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁。12月2日、ロンドンで代表撮影。REUTERS

David Milliken

[ロンドン 11日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は、中銀のバランスシートから金利リスクを可能な限り取り除きたいと述べ、残る5530億ポンド(7400億ドル)の保有国債を大幅に削減する考えを示唆した。

英中銀は2009─21年に景気刺激策の一環として8750億ポンドの英国債を購入。22年以降にこのうち3000億ポンド以上の国債を売却した。

中銀金融政策委員会(MPC)は9月、量的引き締め(QT)のペースを年間1000億ポンドから700億ポンドに縮小することを決定した。

中銀の準備金水準は現在、望ましいとされる最低レンジに近づいており、一部のエコノミストはこれがQT停止のタイミングだと考えている。

しかしベイリー氏は、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が11日主催したイベントで公開された録画インタビューで、QT継続を望んでいることを明確にした。

「準備金が均衡水準に達した際の問いは、その後どのようなペースで(QTを)進めるかということだ」と述べた。

金利変動による中銀の損益への影響を減らしたい考えも示し、金利リスクは民間部門が負うべきだと指摘。「この国の公的バランスシートの観点から言えば、中銀が金利リスクをバランスシート上に抱えるべきではない」と述べた。

ロイター
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